HYOUTARO
ひょうたろう
奈良の名物・柿の葉寿司は、塩や酢で締めた鯖を薄切りにして酢飯と一緒に柿の葉でくるみ、木箱に詰めて作る押し寿司。
ここ吉野が発祥の地で、もともとは保存食として親しまれた郷土料理。
昔は各家庭に大きな桶があり、祭りの日のご馳走として作られていたのだそう。

吉野で生まれ育った店主が使うのは、昔ながらの塩でしめた鯖。
鯖の風味が生き、酢飯の甘さが引き立つのが特徴です。
柿の葉と鯖、酢飯がなじんだ2日目に食べるのが一番おいしいのだそう。

桜や紅葉の観光シーズンは午前中で売り切れてしまうほどの人気店。
事前に電話して取り置きしておいてもらうのがベターです。
また、先に立ち寄って注文しておき、帰りに取りに寄るのもおすすめ。

翌日いただいたお寿司は、モチモチした酢飯に柿の葉の香りと鯖の塩気がまったりと馴染んで美味。
「言うたとおりやろ」。破顔する店主の声が、聞こえたような気がしました。
