工場跡事務室 こうじょうあとじむしつ
店主の喜多和夫さんの曽祖父が大正時代に始めた、「フトルミン」という名の乳酸菌飲料を製造販売していた工場です。
昭和55年に工場を閉鎖した後は、30年ほど休止状態でしたが、約2年かけて建物内の掃除や整理を行い、その後約3か月かけて、古い木造建築の扱いに長けた工務店によってリノベーション。平成21(2009)年にカフェとしてオープンしました。
ユニークな店名は、工場の事務室だった場所を喫茶スペースとして開放することから名付けられたもの。
店内は、ゆるやかでスローな雰囲気。喜多さん夫妻の穏やかな人柄も相まって、ここで過ごすお客さんは皆、表情が柔和になり、ゆっくりと時が流れる心地よさを楽しんでいます。
インテリアに目をやると、「フトルミン」のレトロな瓶や、研究で使っていた試験管など、かつて工場内で使用していた道具がセンス良く配置されています。実験で使用していた「蒸発皿」を、砂糖を入れる皿として利用しているのも心憎い演出。古き良き時代の名残を感じさせながら、遊び心も忘れません。
こちらで人気なのが、「朝のセットメニュー」。土日祝のみのメニューで、オープンの8時30分から10時30分まで注文できます。
ワンプレートに、食パンやフランスパン風ロールパンなど3種類のパンと、手作りのマーマレードジャム、季節のサラダが盛られています。中央のガラスの器は半熟ゆで卵。半分に切った半熟卵にタルタルソースやピンクペッパーなどをのせた一品で、パンともよく合います。
ほかに、自家製梅ジャムとフルーツを乗せたヨーグルト、コーヒーなどのドリンクが付きます。
もっちりふんわりな食パンを片面トーストし、たっぷりのマッシュポテト、みじん切りした野菜とタルタル状にした卵、ツナ、生ハムなどを挟んだボリューミーな「ツナと卵のサンドイッチ」も、ランチ時の人気メニュー。
ティータイムとして利用なら「デザートのおたのしみ皿」がオススメです。
3種類のスイーツがワンプレートで楽しめます。
観光客が少ない時間帯の朝に、のんびりと朝食をとるのも旅の楽しみの一つ。
東大寺の朝のお詣りや旧境内をさんぽする折に、立ち寄ってみてください。
工場跡事務室(こうじょうあとじむしつ)
- 住所
- 奈良市芝辻町543
- 電話
- 0742-22-2215
- web
- https://www.kojoato.jp/
※価格は全て税込みです
※最新情報は各所へお問い合わせください
