老舗酒蔵の女将がプロデュースこだわりの日本酒を酒蔵カフェで

グルメ

老舗酒蔵の女将がプロデュース
こだわりの日本酒を酒蔵カフェで

江戸時代の創業以来、奈良県宇陀の地で300余年、伝統の酒造りを継承する「久保本家酒造」。
「自分たちが飲んでおいしいと思うお酒を造りたい」と、あえて手間のかかる江戸時代の主流な醸造法、生酛(きもと)造りを軸にした酒造りを行っています。

そんなこだわりの日本酒をくつろぎの時間の中で味わってほしいと、蔵元の奥様である女将が、敷地内にある酒蔵を改装して始めたのが、「酒蔵カフェ」です。

    酒蔵カフェ 久保本家酒造 さかぐらカフェ くぼほんけしゅぞう

    風情ある街道沿いに建つ、元禄15年(1702)創業の老舗蔵。手前の白い暖簾が酒蔵カフェの入口

    江戸時代の酒蔵と明治時代の建物を利用した店内では、お酒を使ったさまざまな料理やスイーツが楽しめます。
    平日のお昼に好評なのが「パスタランチ」。
    「宇陀牛とゴボウの塩糀ミートソースパスタ」と「酒粕風味のクリームパスタ」の2種類あり、いずれも「ドリンクセット」もしくは「お酒セット」が付きます。

    「ドリンクセット」は、コーヒー・紅茶・糀(こうじ)ドリンクの中から好きな飲み物1つと日替わりのデザートが食後に付き、「お酒セット」は、3種類の日本酒から好みの1種類と、日替わりのおつまみが付きます。
    パスタの前にお酒とおつまみが出てくるなんて、さすが酒蔵が営むカフェです!

    「酒粕風味のクリームパスタ(サラダ、パン付き)」。お酒セットが付いて1,200円

    土日祝は、具だくさんの粕汁または豚汁に、塩糀などを使ったお肉料理、野菜の小鉢2種、ごはんなどが付く「酒蔵ランチ」がいただけます。

    また、スイーツに目がないという方におすすめなのが、「酒粕チーズケーキ」。
    ほんのり香る酒粕の風味がチーズケーキの甘さを引き立たせ、しっとりとした食感に。
    オレンジ風味の甘酒のゼリーと季節のフルーツが添えられています。

    「酒粕チーズケーキ」400円。左は糀ドリンクの抹茶味500円

    ケーキに合わせて「糀ドリンク」をオーダー。酒造りに欠かせない「糀」は、ドリンクにすると甘酒のような味わい。自然のやさしい甘みがあり、栄養価も高いため、江戸時代には栄養ドリンクのような存在だったそうです。

    お酒好きにおすすめなのが、「利き酒セット」。3種類のお酒と、ちょこんとずつ盛られた数種類のおつまみが付いた、左党にはたまらないセットです。

    「利き酒セット」(大)800円。おつまみは日によって変わりますが、この日は酒粕漬けのクリームチーズ、じゃこ山椒、しめ鯖の酒粕和え、ねり梅など

    右から、澄み切った「純米大吟醸」、6年熟成させた「生酛純米古酒」、旨みのあるにごり酒「生酛のどぶ」。色の違いもさながら、味の個性もそれぞれ違うので、楽しい飲み比べになります。
    おちょこ1つに60mlほど入るので、3種類飲むと、1合分をいただいたことになるとのこと。
    お酒の量が少なめの「利き酒セット」(小)600円もあります。

    蔵元が丹念に醸した日本酒を、パスタ、スイーツ、酒肴とともに、これほどバリエーション豊かに味わうことのできるお店は、奈良県内でも貴重。
    前栽を眺めながらゆったりとくつろげるので、じっくりと地酒を堪能できます。
    お酒好きはもちろん、カフェ好きにもぜひ行ってもらいたいお店です。

    明治時代の建物をそのまま利用してカフェスペースに。酒蔵を改装したテーブル席もあります

    酒蔵カフェ 久保本家酒造(さかぐらカフェ くぼほんけしゅぞう)

    住所
    宇陀市大宇陀出新1834
    電話
    0745-83-0010
    営業時間
    11:00~16:00(ランチは12:00~14:00)
    定休日
    月・火曜(祝日の場合は営業)※冬期は不定休
    web
    http://kubohonke.com/sakagura-cafe

    ※価格は全て税込みです
    ※最新情報は各所へお問い合わせください

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