ノスタルジックでアットホーム明治の旅館を趣きあるゲストハウスに

選りすぐり宿

ノスタルジックでアットホーム
明治の旅館を趣きあるゲストハウスに

古い町並みが広がり、レトロで懐かしい雰囲気が漂う吉野町上市(かみいち)。伊勢街道沿いにあり、吉野の玄関口でもあることから、古くから交通の要衝として栄えました。

また、今も昔も林業が盛んな場所であり、吉野杉や檜などの丸太を筏(いかだ)に乗せて運搬していた昭和の初め頃までは、その働き手のための旅館が7~8軒ほど並ぶ、にぎやかな場所だったそうです。

今はすっかり静かで穏やかな時間が流れる上市。その路地に建つのが、「三奇楼」です。

    SANKIROU 三奇楼

    もとは明治から昭和にかけて営業していた料亭旅館でしたが、廃業後は住居として使用されていた建物を、地元の工務店が買い取り。趣きを残しながら、キッチンやお風呂などの水回りを中心にリノベーションし、移住体験スペース&ゲストハウスとして生まれ変わりました。

    客室は、全4室。すべて和室で、1階に2間、2階に2間があります。各階の2間は襖をとれば、広間としても利用できるので、人数が多い宿泊も大丈夫です。

    1階には6畳と10畳の2つの部屋があります

    懐かしくて落ち着く和室。陽が射す縁側にはロッキングチェアがあり、ゆらゆら揺られながら読書をしたり、うたた寝をしたり。流れる時間がスローだから、ゆったりと、思い思いの過ごし方ができます。

    そのほか共有スペースとしては、テレビのある談話室、備え付けのガスコンロや電子レンジ、調理器具や食器などを自由に使えるキッチン、吉野杉や檜を壁面に使用した木の香り漂うお風呂などがあります。

    キッチンの横には、レトロモダンなダイニング。こちらも共有スペースです

    また、宿泊客の人気を集めているのが、広々とした展望デッキ。
    かつて旅館だったときに大きな展望デッキがあったことが、明治時代の絵葉書に残っていたことから、オーナーをはじめ、上市にゆかりのある有志や学生らが一緒になって、吉野の材木で手作りしたのだそう。

    目の前には吉野の山々、眼下には吉野川が流れ、自然が織りなすこの風景に癒される人が続出。
    女性のひとり旅も多いこの宿では、ここで黄昏れるひとときが心の洗濯になり、思い出になるそうです。

    夜は不定期で、星空観賞会を行うことも

    敷地内には蔵を改装したカフェバーもあります。こちらは月に一度、昼はカフェ、夜はバーとしてオープンし、宿泊客はもちろん、カフェバーのみの利用もできます。

    こちらも吉野材をふんだんに使った、あたたかな雰囲気。2階はギャラリースペースになっています

    吉野町内をはじめ、川上村や天川村への観光拠点として利用したり、ただのんびりと過ごすために訪れたり。気ままに過ごせる居心地のいい場所を求める方に、おすすめします。

    三奇楼(さんきろう)

    住所
    吉野郡吉野町上市207
    電話
    0746-39-9207
    チェックイン
    16:00 / チェックアウト11:00
    料金
    1泊1人4,000円~(2名以上利用の場合)
    web
    http://sankirou.com/

    ※価格は全て税込みです
    ※最新情報は各所へお問い合わせください

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