ノスタルジックでアットホーム明治の旅館を趣きあるゲストハウスに

選りすぐり宿

昭和の風情に包まれて
しみじみ浸る秘境の温泉宿

吉野のさらに南側、自然豊かな天川村にある洞川温泉は、標高約820m余りの高地に位置する温泉郷。旅館や民宿などが20軒ほど立ち並び、どこか懐かしい雰囲気がただよう昭和レトロな町並みが広がります。

日本独自の山岳信仰「修験道(しゅげんどう)」の聖地で、世界遺産に登録されている大峯山(おおみねさん)の入口に位置する洞川温泉は、古くから修行する行者(ぎょうじゃ)を迎え入れる宿場として栄えてきました。大峯山は1300年以上前から現在も女人禁制ですが、1970年代に温泉が湧出してからは、温泉街としてにぎわいを見せ、女性客も多く訪れています。

その温泉街で最も創業が古いのが、「花屋徳兵衛」。
500年前に創業し、現17代目の当主が営んでいます。

    花屋徳兵衛 HANAYATOKUBEI

    建物は昭和28(1953)年築。館内には、大峯山を参詣する行者の集まり「行者講」の提灯が飾られているなど、レトロな雰囲気がそこかしこに漂っています。

    2階の階段の踊り場。老舗ならではのレトロ感がフォトジェニック

    客室は昭和の雰囲気をそのまま残す部屋と、2010年に増築した見晴らしのいい部屋があります。

    新しく増築した3階の客室。浴室付きの「西の天空」。眺望のいい縁側に出ることもできます

    お風呂は1階に2つ、3階に貸切風呂が1つあります。いずれも単純アルカリ泉で、神経痛や筋肉痛、疲労回復などに効果があるのだそう。

    半露天風呂の「後鬼の湯」。冬は雪見風呂として楽しめます

    夕食は、地元の旬の食材を使った料理。春は山菜、夏は川魚、秋は山の幸が登場し、冬に味わいたいのが、地元の猟師が獲る猪肉「大峯猪(おおみねじし)」を使ったぼたん鍋。

    大峯猪は、肉質がやわらかく脂身が甘いお肉。白味噌ベースのダシとの相性も最高です!ぼたん鍋というと赤味噌のイメージがありますが、新鮮だから猪肉独特の臭みがないので、優しくまろやかな甘みの白味噌とあうんです。

    珍しい白味噌ベースのダシは、ゴボウとショウガの風味の効いたオリジナルな味。猪肉のほか、地元の「名水豆腐」や旬の野菜、手作りコンニャクなどが入っています

    音楽好きの当主こだわりのオーディオを完備した、暖炉のある談話室も、ぜひ利用してほしい場所。

    オーディオ近くに当主のCDコレクションが並ぶ談話室

    ジャズなど心地のいい音楽に耳を傾けながら、幽玄な祈りが満ちた温泉街の夜を過ごしてみませんか。

    花屋徳兵衛(はなやとくべい)

    住所
    吉野郡天川村洞川217
    電話
    0747-64-0878
    チェックイン
    14:00/チェックアウト11:00
    料金
    1泊2食付き13,600円~
    web
    http://www.tokubei.jp/

    ※価格は全て税込みです
    ※最新情報は各所へお問い合わせください

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