蕎麦・菜食 一如庵 そば・さいしょく いちにょあん
土間を上がり室内に入ると、どっしりとした鴨居や柱、木目の天井など、昔懐かしい田舎家のたたずまい。時を知らせる柱時計の音にも、ほっと心が和みます。
ご主人の実家の古民家を改修したもので、ご夫婦で切り盛りしています。
「一如庵」で出される蕎麦は、すべて自家製粉、打ちたて、湯がきたて。ご主人がいろいろ試してたどり着いた茨城県産の「常陸秋そば」を主に用いています。つなぎをほとんど使わない十割に近い蕎麦ですが、「もりそば」ではつるっとした喉越しとともに繊細な風味が楽しめます。 素朴な粗挽きの「ぶっかけそば」、更科の「香りそば」などは、お楽しみのもう一品として、コース料理のもりそばの後に。
料理は動物性のものを一切使わない精進料理。大和まな、筒井れんこん、結崎(ゆうざき)ねぶか、味間(あじま)いもなど、大和の伝統野菜や地元で採れた旬の野菜を使っています。天ぷらや箱寿司のほか、「昼の膳」の前菜では、蒸したり、ヌタにしたり、サッと炒めてクミンで香りを付けたり。野菜の持つ本来の力強さが伝わってくるようです。
「昼の膳」5,400円は、寒い時期なら「むかご粥」などのお粥に始まり、前菜、もりそば、季節野菜の天ぷら、ハーブで煮込んだ大根などの椀物、あたたかいかけそば、デザートと続きます。
冬はよく冷える宇陀の山里。野菜も滋味を蓄えます。囲炉裏の火が入った古民家であたたまりながら、蕎麦と精進料理を心ゆくまで味わってみませんか。
蕎麦・菜食 一如庵(そば・さいしょく いちにょあん)
- 住所
- 宇陀市榛原自明1362
- 電話
- 0745-82-0053
- 営業時間
- 11:00~14:30(単品は11:00と11:30のみ予約可、昼の膳は13:00~)、17:00~20:00(要予約)※「精進膳」は前日までの予約
- 定休日
- 月・火 年末年始
※価格は全て税込みです
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