蔵元が直営する駅ナカの日本酒パラダイス

グルメ

打ちたて蕎麦を古民家で
滋味豊かな旬菜も愛らしく

宇陀の山間を縫うように走る伊勢本街道。渓流の音が聞こえる街道沿いに建つ、築約160年の家が「一如庵」です。

    蕎麦・菜食 一如庵 そば・さいしょく いちにょあん

    清々しい暖簾が目印です

    土間を上がり室内に入ると、どっしりとした鴨居や柱、木目の天井など、昔懐かしい田舎家のたたずまい。時を知らせる柱時計の音にも、ほっと心が和みます。
    ご主人の実家の古民家を改修したもので、ご夫婦で切り盛りしています。

    幕末の頃に建てられたというご主人の実家を利用。ディスプレイの蔵扉と鉄瓶は、昔使われていたもの

    「一如庵」で出される蕎麦は、すべて自家製粉、打ちたて、湯がきたて。ご主人がいろいろ試してたどり着いた茨城県産の「常陸秋そば」を主に用いています。つなぎをほとんど使わない十割に近い蕎麦ですが、「もりそば」ではつるっとした喉越しとともに繊細な風味が楽しめます。 素朴な粗挽きの「ぶっかけそば」、更科の「香りそば」などは、お楽しみのもう一品として、コース料理のもりそばの後に。

    コース料理「昼の膳」で出される「もりそば」。シンプルなだけに繊細な味わいが楽しめます。単品の場合はこれよりも量は多め

    料理は動物性のものを一切使わない精進料理。大和まな、筒井れんこん、結崎(ゆうざき)ねぶか、味間(あじま)いもなど、大和の伝統野菜や地元で採れた旬の野菜を使っています。天ぷらや箱寿司のほか、「昼の膳」の前菜では、蒸したり、ヌタにしたり、サッと炒めてクミンで香りを付けたり。野菜の持つ本来の力強さが伝わってくるようです。

    「昼の膳」に付く前菜。原木椎茸や大和まなを使った箱寿司、四種のカブ、十津川のひらきなめこおろし和えなど、一品一品が愛おしくなるような精進料理です

    「昼の膳」5,400円は、寒い時期なら「むかご粥」などのお粥に始まり、前菜、もりそば、季節野菜の天ぷら、ハーブで煮込んだ大根などの椀物、あたたかいかけそば、デザートと続きます。

    「素材を味わってほしい」と言うご主人の桶谷一成さん。各地で蕎麦修業を重ね、心をこめて蕎麦を打ち続けています

    冬はよく冷える宇陀の山里。野菜も滋味を蓄えます。囲炉裏の火が入った古民家であたたまりながら、蕎麦と精進料理を心ゆくまで味わってみませんか。

    蕎麦・菜食 一如庵(そば・さいしょく いちにょあん)

    住所
    宇陀市榛原自明1362
    電話
    0745-82-0053
    営業時間
    11:00~14:30(単品は11:00と11:30のみ予約可、昼の膳は13:00~)、17:00~20:00(要予約)※「精進膳」は前日までの予約
    定休日
    月・火 年末年始

    ※価格は全て税込みです
    ※最新情報は各所へお問い合わせください

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