蔵元が直営する駅ナカの日本酒パラダイス

グルメ

つるっとなめらかな口当たり
伝統技法が息づく手延べそうめん

古代より神の鎮まる山として信仰される三輪山の麓は、そうめん発祥の地。
本場の手延べそうめんを味わいに、「三輪山本」のお食事処を訪ねました。

三輪はそうめんの本場。現在は室内で乾燥させるようになりましたが、かつては厳寒期になると、あちこちで細く延ばしたそうめんを天日干しする「門干し(かどぼし)」の光景を目にすることができ、「山の辺の道」の冬の風物詩でもありました。

邪馬台国の女王「卑弥呼」の墓といわれる箸墓(はしはか)古墳の近くに本社がある「三輪山本」は、江戸時代の創業。今では全国ブランドとして本場の手延べそうめんを発信し、数々の賞も受賞しています。

    三輪山本 みわやまもと

    瓦屋根が美しい建物内に、売店とお食事処を併設しています

    その最大の特徴は、麺の細さとコシの強さにあります。
    強力粉を中心とした小麦粉、塩、水をこねて熟成させ、板状にする工程から始まり、少しずつ延ばしては熟成を繰り返し、さらにヨリをかけながら延ばしていきます。手間ひまを惜しまず延ばすことで、細くてもコシのあるそうめんが生まれるのだといいます。
    さらに2~3年熟成させることで、コシが強く茹でのびしにくい麺ができあがります。

    館内のお食事処では、絶妙な茹で加減のもとで、冷やしそうめん、温かいにゅうめんを供してもらえます。
    冷やしそうめんに用いるのは、太さ約0.6㎜の「白龍」。にゅうめんの場合は、約3年熟成させておりコシと旨味の強い「糸依プレミアム」です。太さ1㎜、茹でのびしにくい手延べそうめんで、温かくても、そうめんならではのつるつるの喉越しです。山椒と柚子の風味が生きる七味をかけて、やさしい味わいの特製ダシとともに、いくらでも食べられそう。

    写真は「にゅうめん」880円。他、限定メニューもあり。サイドメニューより柿の葉寿司や炊き込みご飯なども追加で注文できます。
    お食事処の店内。お庭を眺めながらゆったりいただけます

    伝統の技が息づく手延べそうめんを味わったら、ショップでおみやげ選びも。

    併設されているショップは広々として、多彩なそうめんがラインナップ
    電子レンジで調理の袋タイプ、お湯を注ぐだけのカップタイプの「白龍にゅうめん」も人気。袋タイプ:626円、カップタイプ:702円 各1食入り

    古墳や古社の多いのどかな三輪の地で、食の楽しみもまた、ゆったりと満喫できます。

    三輪山本(みわやまもと)

    住所
    桜井市箸中880
    電話
    0744-43-6662
    営業時間
    【売店】9:00~17:00 
    ※9~3月は16:30まで
    【食事処】11:00~15:00 LO
    定休日
    年末年始(一部不定休日あり)
    web
    http://www.miwayama.co.jp/

    ※価格は全て税込みです
    ※最新情報は各所へお問い合わせください

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