美味に微笑み、真心に癒される心が和む町家懐石

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美味に微笑み、真心に癒される
心が和む町家懐石

ならまちの一角・東城戸町で8年にわたって愛されてきた「割烹 まつ㐂」が、2025年12月、奈良ホテル近くの不審ケ辻子町(ふしんがづしちょう)に移転オープンしました。

    割烹 まつ㐂 かっぽう まつき

    門をくぐると暖簾を掲げた建物があります

    不審ケ辻子町は、その昔、元興寺に現れた鬼を退治しようと後を追いかけた僧侶が鬼を見失った場所といわれる歴史ある町。
    主人の松室克哉さんは、建物はもちろん、町の雰囲気や町名も気に入りこの場所に決めたそうです。

    カウンター席のテーブルは硬くて丈夫なイチョウの一枚木を使用しています

    建物は、大正時代末期に建てられた元木材商の町家。約1年かけてフルリノベーションしました。
    洗練さと品格が漂う店内は、もともとあった大きな梁や100年前の古材も取り入れるなど、趣のあるしつらえに。
    カウンター席とテーブル席のほか、個室が設けられています。

    夜は灯籠にろうそくの火が灯される坪庭

    風情ある坪庭の奥に個室があります。

    落ち着いて食事ができる個室(8名まで)

    松室さんは奈良の「川波」や大阪の「味吉兆」など、日本料理の名店で腕を磨き、奈良で「まつ㐂」を開店。
    出身は大阪ですが、奈良で独立したのは「大和時間と言うのでしょうか。奈良の、ゆったりと時間が流れる感じが好きだからです」と話します。

    料理は昼夜ともにおまかせのみ(完全予約制)。「この地ならではの時間の流れごと、食事を楽しんでもらいたい」との店主の思いが、そこには在ります。

    夜の懐石コースの八寸(写真は3人前)。金箔をのせた奈良産黒豆、松が描かれたふた付き器に盛られた紅白なますが、めでたさを引き立てます。厚焼き玉子は3時間かけてじっくり低温で焼き上げた一品

    八寸に出てくる厚焼き玉子は、まるでデザートのような食感と味わい。お代わりを頼むお客さんも多いとか。正月をテーマにしたこの日の八寸には、曽爾(そに)の鹿肉ロースや大和牛の八幡巻きも盛り付けられています。

    大和牛のすき焼き
    炭火を入れた七輪でゆっくり火を通します
    夜の懐石コースの椀物。胡麻豆腐の椀物には、大和まな、カブラと金時ニンジン、タラの焼き白子をあしらって。風雅な時代蒔絵のお椀は、店主自ら骨董屋で見つけたお気に入りの器です

    大和野菜や旬の食材をふんだんに使った懐石料理と、主人の実直な人柄に魅了され、県内外から常連客が足しげく通う「まつ㐂」。
    第二章も、ますます目が離せません。

    割烹 まつ㐂(かっぽう まつき)

    住所
    奈良市不審ケ辻子町1
    電話
    0742-93-6222
    web
    https://kappou-matsuki.com/

    ※価格は全て税込みです
    ※最新情報は各所へお問い合わせください

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