イタリア3都市の味をペピタ流に日本人好みの華やかなイタリアン

グルメ

イタリア3都市の味をペピタ流に
日本人好みの華やかなイタリアン

奈良の観光スポット・猿沢池にほど近い通りに面した、白い塗り壁に格子の窓が映える建物が目印。
オリジナリティあふれるイタリアンのお店、「ペピタドーロ」です。

    PEPITAD’ORO ペピタドーロ

    町家を改装したお店。大きなハーレーは、オーナーシェフの今谷さんが自宅から通うのに使っている愛車

    オーナーシェフの今谷伸也さんは、イタリアのリミニ、フィレンツェ、ローマの三都市で修業した後、地元の奈良で店を構えました。
    街の雰囲気も料理の特徴も異なる3つの都市のレストランで学んだイタリア料理を自分流にアレンジし、日本人の口に合う料理として提供しています。

    イタリアの修業では「食材のおいしさをどれだけ引き出すか、素材をいかに組み合わせるか勉強になりました」と言う今谷伸也さん。苦しいことが多かったそうですが、剣道でストレスを発散し、イタリアで開催されたヨーロッパ大会団体戦で2位に、イタリア全国大会の個人戦で優勝。メダルを前に、笑いを交えながら武勇伝を披露してくれました

    よりよい食材を求めて、今谷さんは自ら生産の立場にも立っています。
    奥様と自家農園を作り、収穫した新鮮な野菜を食材に。また海釣りは趣味の域を超え、和歌山の海へ、日本海へと、そのときどきの旬の魚を狙いに出かけます。
    新鮮な魚の料理は大人気。最近は、奈良の「猪撃ち協会」で猪のさばき方を教えてもらったそうで、そんな話題もまた、お客との会話を盛り上げてくれるようです。

    店内の壁面には、お客さんが描いてくれたお店の絵、釣りあげた魚のオブジェなどが飾られ、隙間を埋めるようにスポーツ選手などのサインが書かれています

    お昼のコースのアルジェント3,996円にも、そのときどきに手に入る素材が存分に生かされています。
    猪のヒレ肉を使ったグリルは、本日の前菜の一品として登場。臭みのない、やわらかい味に仕上がっています。
    前菜のマリネやメインの付け合わせには、紫大根や蕪などの自家製野菜をふんだんに使います。
    大和牛をはじめとする地元の食材のほか、三重県浦村の牡蠣など近隣の旬の食材も欠かせません。

    本日の前菜盛り合わせ。野菜マリネを中心に、手前から時計回りに浦村の牡蠣のマリネ、猪のグリル、大和牛のタリアータ、ホッケの燻製、ホタテのカルパッチョ、生シラスのカルパッチョ

    硬いけれども濃厚な味を持つ大和牛のスネ肉は、赤ワインで煮込んでから冷まして味を含ませ、また煮込んでと、手間暇をかけてメイン料理に。ワインも進みそうな味わいです。

    本日のメイン。スネ肉を赤ワインでじっくり煮込んだ味わい深い一品。付け合わせの野菜も滋味豊かな自家栽培

    料理も楽しみですが、器もまた楽しみ。テーブルに並べられている丸木の板は、吉野杉。お皿をのせる台として使っています。
    ガラスの平皿をのせると、料理の下に丸い年輪が透けて見え、ひと味違う雰囲気に。
    また、平らな黒い石板は、料理の色彩が映えるおしゃれなお皿。丸木の台との組み合わせも素敵です。

    若いパティシエが担当する本日のドルチェ。コーヒーのパンナコッタ、マスカルポーネチーズのムースを合わせ、ショコラのケーキとともに。ふわりとした食感の中に酸味が香り、ティラミス風の味わい

    塩加減やオイルの量、パスタの硬さなどを、お客の好みはもちろん、年齢層や雰囲気に合わせて自在に変える細やかさも魅力です。
    楽しく、心地よく。おいしい料理とワインを心ゆくまで味わえるお店です。

    PEPITAD’ORO(ペピタドーロ)

    住所
    奈良市今御門町28
    電話
    0742-25-5533
    営業時間
    11:30~14:30(LO13:30)、18:00~22:00(LO21:30)※ランチは要予約
    定休日
    月曜、火曜のランチ ※年末年始の休みは12月29日~31日

    ※価格は全て税込みです
    ※最新情報は各所へお問い合わせください

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