新薬師寺しんやくしじ
最大で最古の十二神将が守る
光明皇后創建の古刹
天平19(747)年、光明皇后が夫・聖武天皇の病気平癒を祈って創建されました。寺名の「新」は、霊験あらたかという意味。本堂には、病苦から救ってくださると信仰を集める本尊の薬師如来坐像(国宝)が安置されています。本尊を囲んで立ち並ぶ十二神将は、奈良時代の作。日本で最大・最古の十二神将立像とされ、力強い立ち姿と豊かな表情に圧倒されます。
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中央に本尊の薬師如来坐像が座し、十二神将立像が囲むように立っています
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奈良時代の創建当初からある建物を本堂として使用(国宝)
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十二神将の中で特に有名な伐折羅(ばざら)大将(国宝)
詳細情報
- 住所
- 奈良市高畑町1352
- 電話
- 0742-22-3736
- 拝観時間
- 9:00~17:00
- 拝観料
- 600円
- アクセス
- 近鉄奈良駅からバス約5分「破石町」下車、徒歩約15分
- WEB
- http://www.shinyakushiji.or.jp/
不空院ふくういん
悪縁を絶ち良縁を結ぶ
女性の幸祈る「縁切り寺」
平安時代前期に、弘法大師(空海)が興福寺南円堂を建立する試みとして、雛形の八角円堂を建立したことが寺のはじまりといわれています。人々の願いを余さず叶えるという不空羂索観音を本尊とし、今は秘仏となった宇賀弁財天には、かつて奈良町の芸妓たちが美・長寿・芸事精進を祈りました。女人救済の「かけこみ寺」としても知られ、本堂前には「えんきりさん」と「えんむすびさん」の祠が並びます。
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空海が足跡を残すことから「福井之大師」とも呼ばれています
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本堂には、本尊の不空羂索観音(重文)が安置されています。不空羂索観音は、春日大社の第一神、武甕槌命(たけみかづちのみこと)変化のお姿とされます
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向かって右が「えんきりさん」、左が「えんむすびさん」の祠
詳細情報
- 住所
- 奈良市高畑福井町1365
- 電話
- 0742-26-2910
- 拝観時間
- 9:00~17:00(受付は16:30まで)
※本堂の拝観は、春・秋の特別拝観期間以外はメールもしくは電話で要事前予約 - 拝観料
- 500円(特別拝観期間は600円)
- アクセス
- 近鉄奈良駅からバス約5分「破石町」下車、徒歩約10分
- WEB
- https://www.fuku-in.com/
cafe zuccuカフェ ズック
てくてく歩いて立ち寄りたい
居心地抜群の古民家カフェ
高畑の町並みに溶け込むようにたたずむ、夫婦で営む古民家カフェ。二人で内装を手がけたという店内は、アンティーク雑貨や多種類の本が並び、ひとりでも入りやすい居心地の良い空間です。ランチは3種類あり、おすすめは季節によって内容が変わるパスタランチ。味は言わずもがな、彩りや香りからも丁寧な仕事ぶりが伺えます。奥様が担当するケーキやコーヒーもおすすめです。
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パスタにミニスープ、ミニサラダ、ドリンクが付く「パスタセット」1,100円。この日のパスタは「鯛とかぶらのオイルソース」
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一席ごとにちがう椅子が配される店内
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建物は築150年の古民家を利用。店名は「ゆったり歩いて来ていただきたい」という想いから靴の「ズック」と名付けたそう
詳細情報
- 住所
- 奈良市高畑町728
- 電話
- 0742-87-2334
- 営業時間
- 8:00~20:00(モーニング8:00~11:00、ランチ11:00~14:00)
- 定休日
- 木曜
- アクセス
- 近鉄奈良駅からバス約5分「破石町」下車、徒歩約2分
sabonさぼん
姉妹の人柄がにじみ出る
ほんわか癒しのフェルト雑貨
姉妹のフェルト作家「komakoma」さんによる工房兼ショップ。羊毛から手仕事で作り上げるフェルト小物たちにはポーチや眼鏡ケース、チャームなどがあり、どれも軽くて丈夫なのが持ち味。ほんわかとした癒しの中に、ちょっぴりユーモアを効かせてあるのも特徴で、奈良の鹿に着想を得た「しかのおしり」シリーズは、奈良みやげとしても人気です。
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「しかのおしりのキーケース」各3,024円。薄茶と濃茶色の2色あります
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築100年以上の古民家を生かした店内。フェルト作りから教われる体験教室も行わっています
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フェルトで作った温かみのある可愛い雑貨がずらり
詳細情報
- 住所
- 奈良市高畑町1316
- 電話
- 0742-31-3433
- 営業時間
- 12:00~18:00
- 定休日
- 月~木曜(祝日の場合は営業)
- アクセス
- 近鉄奈良駅からバス約5分「破石町」下車、徒歩約3分
- WEB
- http://www12.plala.or.jp/komakomado/
志賀直哉旧居しがなおやきゅうきょ
奈良を愛した文豪の
自ら設計したこだわりの邸宅
文豪・志賀直哉が設計し、昭和4年から9年間を過ごした邸宅。大きな天窓のサンルームを設けるなど、数寄屋造りに洋風の様式を取り入れたこだわりの造りで、建築ファンも楽しめます。志賀はこの家で長編小説「暗夜行路」を完成させました。往時は作家の武者小路実篤や日本画家の堂本印象ら文人・画人が集い、「高畑サロン」と呼ばれていました。
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志賀を慕い、多くの文人・画人が集ったサンルーム
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1階北側にある書斎。床張りで、天井に葦(あし)が張られるなど凝った造りです
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サンルームから出られる裏庭。子供用のプールもあったそうです
詳細情報
- 住所
- 奈良市高畑町1237-2
- 電話
- 0742-26-6490
- 開館時間
- 9:30~17:30(12~2月は16:30まで)
- 入園料
- 350円
- 休館日
- 12月28日~1月5日
- アクセス
- 近鉄奈良駅からバス約5分「破石町」下車、徒歩約5分
- WEB
- http://www.naragakuen.jp/sgnoy/
たかばたけ茶論たかばたけさろん
穏やかな大人時間が流れる
自然に包まれたガーデンカフェ
志賀直哉旧居の隣にある、緑豊かなガーデンカフェ。洋画家の中村一雄・紀矩子夫妻が、志賀直哉を慕って文人・画家が集ったかつての「高畑サロン」のように、出会いと集いを楽しめる場にしたいと、38年前から営んでいます。広葉樹や草花が季節を知らせる庭でいただくコーヒーは格別のおいしさ。窓を大きく取った木造の喫茶小屋からもその眺めは楽しむことができ、気さくな紀矩子さんとの会話も弾みます。
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樹齢100年を超すヒマラヤ杉がそびえる庭には、真っ白なテーブルとチェアが置かれています。「土を踏みたい」と、大阪から毎週通われるご夫婦もいらっしゃるとか
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コーヒー550円。定番のチーズケーキ600円(ドリンクとセットの場合は100円引き)とともに
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満月のような灯りが優しくカウンターを照らします
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通りに沿って続く、趣きのある土塀。中へ続く門がアーチ形にあけられています
詳細情報
- 住所
- 奈良市高畑町1247
- 電話
- 0742-22-2922
- 営業時間
- 13:00~18:00
- 定休日
- 月~木曜
- アクセス
- 近鉄奈良駅からバス約5分「破石町」下車、徒歩約5分
※最新情報は各所へお問い合わせください