奈良・清澄の里で大切に育てられた大和伝統野菜をたっぷりと

グルメ

奈良・清澄の里で大切に育てられた
大和伝統野菜をたっぷりと

築約140年の町家を改装した「粟 ならまち店」。
こちらでいただけるのは、奈良で愛され、食べ継がれてきた「大和伝統野菜」をメインに使った野菜料理です。

    粟 ならまち店 あわ ならまちてん

    奈良から伊勢まで続く街道、「上ツ道(かみつみち)」沿いに建ちます

    「大和伝統野菜」とは、奈良で作る野菜の中でも、戦前から生産され、奈良県が認定している野菜のこと。「大和いも」「大和まな」「結崎ネブカ」「ひもとうがらし」など現在18品目あります。各農家が家族のために作り、その土地の食文化とともに継承してきた伝統野菜です。
    「粟」は、その大和伝統野菜の魅力を多くの人に伝えるため、観光地であるならまちに店を構えました。

    使う野菜は、本店がある奈良市の南部「清澄の里」で、オーナーであり農業家の三浦雅之さんやスタッフ、地元の農家の方々が育てた大和伝統野菜を中心に、エアルーム(家宝種)と呼ばれる世界各国の伝統野菜なども。年間200種類ほどの野菜が栽培され、四季折々の旬の味を楽しむことができます。

    毎朝、清澄の里から届く新鮮な野菜。この日は味いちばん大根や紅くるり大根など、多種の大根が揃っていました

    お昼は4種類のコースがあり、最も人気があるのが、粟「収穫祭」御膳。
    色とりどりの野菜の料理がちょっとずつ盛られた美しい籠盛りに、煮物、天ぷら、大和牛の3種盛り、黒米のご飯、大和いもの落とし汁、漬物、デザートが付く、食べ応え満点のコースです。

    粟「収穫祭」御膳3,132円。この日のデザートは、奈良県産の大粒のイチゴ「古都華(ことか)」、宇陀の金ゴボウがゴロッと入ったカヌレ

    籠盛りの中には、奈良の伝統的な里芋・烏播(ウーハン)の田楽、赤ワインビネガーで炊いた宇陀金ゴボウ、バターナッツカボチャのシリシリなど、一般には耳馴染みのない野菜を使った料理が。
    スタッフが料理をサーブするときに、それぞれの料理と野菜について教えてくれるのが楽しく、初対面の野菜一つひとつがとても愛おしく感じられます。
    路地栽培の野菜は、味が濃厚で、それぞれが持つ野菜本来の旨みと甘み、強さが感じられ、しっかりと味わって食べたくなりますよ。

    ピンク色のジャガイモ「ノーザンルビー」、コクのあるジャガイモ「レッドムーン」、岐阜県の伝統野菜「宿儺(すくな)かぼちゃ」、冬瓜、凍り豆腐などを吉野本葛のあんかけに。真ん中にのるのは粟餅

    野菜のほか、奈良県のブランド牛「大和牛」も登場。脂身があっさりしていて赤身の味が濃い大和牛を、3種類の味わい方で楽しめます。

    大和牛の3種盛り。左からもものステーキ バルサミコのソース、ローストビーフ 粒マスタード、しぐれ煮。少しずついろんな味で大和牛を堪能できるのが嬉しい

    一つのコースで使われている野菜の種類は、なんと30~40種類!
    「野菜本来の味を大切にしたい」と、過度な味付けは控えているそう。

    「野菜特有のえぐみも旨みとして感じられますよ」と店長の新子大輔さん。

    見たことも聞いたこともなかった力強い野菜たちがぞんぶんに味わえる「粟 ならまち店」。
    自然豊かな山里で心を込めて育てられた滋味深さに、ホッと心が和みます。

    席は個室がメイン。テーブルの上にはさりげなく可愛い野菜が置かれています。カウンター席もあり

    粟 ならまち店(あわ ならまちてん)

    住所
    奈良市勝南院町1
    電話
    0742-24-5699
    営業時間
    11:30~15:00(最終入店13:30、LO14:00)、17:30~22:00(最終入店20:00、LO21:00)※完全予約制
    定休日
    火曜
    web
    https://www.kiyosumi.jp/naramachiten

    ※価格は全て税込みです
    ※最新情報は各所へお問い合わせください

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