浄瑠璃寺じょうるりじ
浄土思想の世界を表現する
平安時代作庭の庭園
極楽浄土を表す宝池を中心に、東には薬師仏を安置する三重塔が、西には九体の阿弥陀如来像を安置する九体阿弥陀堂が建っています。東の薬師仏の前で現在の苦悩の救済を祈願し、振り返ると、宝池の対岸を彼岸に見立てて西の阿弥陀仏を拝むことができます。平安時代後期にこの形が整えられました。極楽浄土の世界を表したという庭園を歩きながら、心穏やかな時間を過ごしましょう。
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庭園の東から宝池の対岸に見る九体阿弥陀堂(国宝)。平安時代に多く建てられた九体阿弥陀堂のうち現存する唯一の建物です
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庭園の東に建つ三重塔(国宝)。秘仏の薬師如来坐像を安置しています
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山里にひっそりと佇む浄瑠璃寺の山門
詳細情報
- 住所
- 京都府木津川市加茂西小札場40
- 電話
- 0774-76-2390
- 拝観時間
- 9:00~17:00(12月~2月は10:00~16:00)
- 拝観料
- 400円(庭園は自由)
- アクセス
- 近鉄奈良駅からバス約23分「浄瑠璃寺」下車すぐ
円成寺えんじょうじ
阿弥陀堂の前に広がる
貴重な浄土庭園
平安時代後期、円成寺中興の祖・寛遍(かんぺん)僧正によって整えられたと伝わり、遺構をもとに昭和51(1976)年に整備されました。楼門前に広がる池の中央にはかつて橋がかかり、中島を渡って石段、楼門、石灯篭、阿弥陀如来を安置する本堂へと一直線につながる参道になっていました。平安時代後期の貴族の間で流行した舟遊式寝殿造系庭園であるとともに、寛遍僧正の深い阿弥陀信仰の証となる浄土庭園であり、庭園文化史上貴重な庭園です。新緑と紅葉のシーズンのお庭、は圧巻の美しさ。
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浄土信仰の聖地にふさわしく整えられた庭園。映り込みが美しい池の向こうに檜皮葺の楼門(重文)が見えます
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楼門からは苑池を額縁のように眺められます
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鎮守社の春日堂と白山堂は日本で最も古い春日造の社殿で、屋外の建造物として最も小さい国宝
詳細情報
- 住所
- 奈良市忍辱山町1273
- 電話
- 0742-93-0353
- 拝観時間
- 9:00~17:00
- 拝観料
- 400円(庭園は自由)
- アクセス
- 近鉄奈良駅からバス約28分「忍辱山」下車すぐ
- WEB
- http://www.enjyouji.jp/
お食事処 里おしょくじどころ さと
贅沢な庭園を眺めながら
地元ならではの温かな定食を
円成寺の境内地に隣接するお食事処。魅力は、なんといっても店内からの眺め。座敷で食事をしながら、浄土庭園を眺めることができ、その特等席は、春や秋になると大賑わいになります。名物の「里定食」は、自家製の野菜など旬の食材を使った8~10種の天ぷらに煮物、ホイル焼き、日替わりごはん、にゅう麺などが付くボリューム満点の内容。手作りの温かさにほっこり、心もお腹も満たされます。
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円成寺の庭園の前に建つので、四季折々の様子を目の前に愛でることができます
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「里定食」1,500円。地元で採れる山菜がたっぷりで、春にはタケノコ、秋にはマツタケが登場
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風情あるたたずまい。円成寺の境内から直接入店することができます
詳細情報
- 住所
- 奈良市忍辱山町1273
- 電話
- 0742-93-0671
- 営業時間
- 11:00~15:00
- 定休日
- 水曜(祝日の場合は営業)
- アクセス
- 近鉄奈良駅からバス約28分「忍辱山」下車すぐ
依水園いすいえん
春日山から東大寺までを
借景とした池泉回遊式庭園
作庭の時代が異なる2つの庭園からなる、奈良を代表する池泉(ちせん)回遊式庭園。正門を入って手前が、江戸時代に奈良晒(ならさらし)を扱っていた徳川幕府御用達の商人・清須美道清(きよすみどうせい)が作庭した「前園(ぜんえん)」。奥は明治時代に実業家の関 藤次郎(せき とうじろう)が作庭した「後園(こうえん)」。特に後園は、若草山、春日山、御蓋山(みかさやま)、東大寺南大門を借景とした庭園で、ツツジが満開を迎える春は、一層美しさが増します。
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江戸時代作庭の「前園」。奥に見えるのは茅葺屋根の別邸「三秀亭(さんしゅうてい)」
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明治時代作庭の「後園」。4月下旬から5月上旬はツツジが彩りを添えます
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依水園の正門。同敷地に東アジアの古美術などを展示する「寧楽(ねいらく)美術館」もあります
詳細情報
- 住所
- 奈良市水門町74
- 電話
- 0742-25-0781
- 営業時間
- 9:30~16:30(入園は16:00まで) ※4月1日~6月1日は9:30~17:00(入園は16:30まで)
- 入園料
- 900円(寧楽美術館の入館料含む)
- 定休日
- 火曜(祝日の場合は翌日) ※4、5、10、11月は無休
- アクセス
- 近鉄奈良駅から徒歩約15分
- WEB
- http://isuien.or.jp/
食事処 三秀しょくじどころ さんしゅう
江戸前期の茅葺民家で
風情と抹茶を味わう
依水園の前園にある「三秀亭」では、食事やお茶をいただくことができます。建物は江戸時代前期、豪商・清須美道清が庭を作る際に構築した茅葺屋根の別邸で、以来ほぼ修復せずに使用されている貴重なもの。「三秀」とは御蓋山、高円山、若草山の3つの秀でた山が見えることから、名付けられました。鶴と亀の姿をなぞらえた中島や水のせせらぎが聞こえる小さな滝を目の前に、抹茶で一服を。
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抹茶と干菓子850円。抹茶碗は奈良の柳生焼
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江戸前期の様式を今に残す建物。庭園の奥に見えるのは、裏千家にある重要文化財の茶室「又隠(ゆういん)」を写したもの
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「三秀」の入口。依水園の庭園入口とは別に設けられています
詳細情報
- 住所
- 奈良市水門町74
- 電話
- 0742-25-0781
- 営業時間
- 10:30~15:30(食事は11:30~14:00LO)
- 定休日
- 不定休
- アクセス
- 近鉄奈良駅から徒歩約15分
- WEB
- https://isuien.or.jp/sansyu
天極堂 奈良本店てんぎょくどう ならほんてん
吉野本葛のおいしさを伝える
老舗の葛スイーツ
明治3(1870)年創業の御所市(ごせし)にある吉野本葛の老舗「天極堂」が構える本店。江戸後期から伝わる「吉野晒(よしのざらし)」という伝統製法で作る吉野本葛を使った商品がたくさん揃います。葛湯だけでも抹茶やショウガなどの定番から、季節限定の紅茶やココア、ゆずなど変わりダネまで約15種類も。もっちりとした食感の葛もち、ぷるんとした新食感の葛ゼリー、吉野本葛と大豆粉、希少糖で焼き上げたパウンドケーキなど、本葛のさまざまな味わいをおみやげに。
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葛もち1個216円(黒蜜ときな粉付き)。一人分ずつカップに入っているのでおみやげに最適です
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吉野本葛の商品がズラリ。1階奥と2階は食事スペースになっています
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依水園からも近く、東大寺へのアクセスも至便
詳細情報
- 住所
- 奈良市押上町1-6
- 電話
- 0742-27-5011
- 営業時間
- 10:00~19:30(LO19:00)
- 定休日
- 火曜(祝日の場合は翌日)
- アクセス
- 近鉄奈良駅から徒歩約11分
- WEB
- http://www.kudzu.co.jp/
※最新情報は各所へお問い合わせください