la forme d’éternité ら・ふぉるむ ど えてるにて

オーナーシェフの永野良太さんは、本場フランスの有名レストラン5店で約2年間腕を磨き、大阪で独立。
ご夫婦とも奈良の出身で、「いつかは奈良に店を出したい」との思いから、2017年2月にこちらをオープン。

実力店が集う大阪・靭（うつぼ）公園の近くで人気を集めた前身の「エテルニテ」は、コース料理中心のお店でしたが、「フランス料理の原点のようなものを出したかった」と以前とは異なるスタイルの店に。
ランチはコース料理、夜はアラカルトのみで、主にフランスの家庭料理を提供しています。

料理の素材は、魚以外のほとんどが奈良県産のもの。大阪の店では使うことのなかった奈良の野菜や肉をシェフの腕とセンスで、あらたなビストロ料理に仕上げます。

たとえばポトフなら、五條市の農園から取り寄せる「ばあく豚」、明日香のジャガイモや赤カブ、生駒のとんがりキャベツなど、奈良県各地からの野菜を使用。ホロホロととろけるように柔らかく煮込んだばあく豚と、鮮度のよい野菜の力強さが印象的な一品です。

料理はどれも、一皿を二人で取り分けるのにちょうどいいポーションです。
料理と一緒にぜひワインを。「ワインが苦手とおっしゃる方にも、おいしさを知っていただきたい」と、常時300種類近く揃えるフランスワインは、奥様の靖枝さんがチョイス。フランスで暮らしていたときにワインのおいしさに目覚めて以来、専門知識を蓄えてきたそう。
好みを伝えながら、注文の料理にぴったりのワインを選んでもらえますよ。

飾らない落ち着いた雰囲気の中で、自由に選ぶアラカルト。「コース料理とは違うフランス料理を知ってほしい」というシェフの思いが込められ、シンプルさの中に奥行きが広がります。
店名の「ラ・フォルム ド エテルニテ」は「永遠の形」という意味。「こちらで過ごすひとときが、お客様にとって特別な思い出となるような、“永遠のレストラン”になれれば」とシェフ。
奈良観光の思い出としてぜひ訪れてほしいお店です。