和のエスプリに笑みがこぼれる。地元女子とっておきの美味イタリアン

グルメ

和のエスプリに笑みがこぼれる。
地元女子とっておきの美味イタリアン

近鉄新大宮駅からほど近く、ひっそりと落ち着いた町並みの中にあるバンケッティ。
誠実なシェフの一皿に魅了された食通や、おいしいものに敏感な地元女子がこぞって通うイタリア料理店です。

    BANCHETTI バンケッティ

    店名のバンケッティは「おもてなし」の意味。おいしい料理を予感させる店構えに期待が高まります

    オーナーシェフの森田篤史さん曰く、「僕の料理は“日本でするイタリアン”。自分の住んでいるこの日本で、和の食材、和の器、和のおもてなしの心を取り入れたイタリアンです」。
    食材に大葉(青じそ)やユズを用いたり、調味料として黒七味や山椒などを効かせたりと、和食の要素をさりげなくアクセントに。
    定番のイタリア料理でありながら、日本人にとって馴染み深い和の風味と奥行きが感じられて、どこか懐かしくてほっとするようなおいしさです。

    森田さんは奈良市出身。料理学校を卒業後、イタリア料理を出すレストランバーに足かけ13年勤務し2016年5月にバンケッティをオープン

    「海がない奈良だからこそ、特に魚にはこだわりたい」と、神戸や大阪の目利きの魚屋さんから熟成向きの鮮魚を仕入れています。
    魚は熟成させることで脂が回り、甘みと旨みが増しますが、こちらのカルパッチョはその醍醐味を存分に堪能できる一皿。

    「本日の活魚カルパッチョ」時価(写真は1,400円)。左から淡路のハモ、自家製スモークサーモンとフレンチキャビア、メジマグロ、北海道のホタテとウニ、豊後水道のサバ(ビネガー〆)

    涼やかなガラスの長皿に美しく盛り付けされたその様は繊細で風雅。
    まるで懐石や割烹で出てくるお造りのようです。
    魚介の旨みをより引き立てる五島列島の天然塩「五島灘の甘い一番塩」をぱらぱらと振りかけていただきます。

    森田さんはワインソムリエの資格を持っており、料理に合ったワインを教えてくれます。グラスワインは赤・白800円~、スパークリングワイン900円~
    ワインセラーに常時200種類ほどのイタリアワインを取り揃えます

    今のスタイルにたどり着くきっかけとなったのは、料理学校時代の同級生との再会。
    それまでイタリアン一色だった森田さんでしたが、神戸で割烹の料理人だった同級生と一緒にいろんな店を食べ歩くうち、和食の魅力に惹かれ、和の心でもてなすイタリアンを作りたいと思うようになったといいます。

    信楽焼の土鍋で供される「イタリア風モツ煮込み」1,080円。ハチノスや赤センマイなどのトリッパ(牛胃)のほかに牛スジも入れて、トマトでじっくりコトコト煮込んだ一品。ビールやワインにもぴったり

    そんな森田さんの遊び心は、器使いにもあふれています。
    イタリア料理というと白い洋食器をイメージしますが、こちらでは和の器を使うことが多く、彩り鮮やかなイタリア料理を和の器に盛り付けることで、ぐっと親しみやすい一皿に。
    アクアパッツァやトリッパなどの煮込み料理が、素朴な土の風合いを生かした信楽焼の土鍋で出されます。

    「イタリア風モツ煮込み」と相性抜群のイタリアビール各800円。左からコクのある「モレッティ」、辛口の「メッシーナ」、柑橘が香る「メナブレア」

    コース料理は「本日のおすすめ食材のフルコース」6,480円、「本日のお気軽ディナーコース」3,780円、「全ての料理にチーズを使ったコース」4,750円の3種類。アラカルトメニューも豊富です。
    コースを頼んで友達とゆっくり話し込んだり、「今日はパスタとワインでも」と一人でふらりと立ち寄ったり。
    地元女子がとっておきにしている美味イタリアンを、ぜひご賞味ください。

    女性が入りやすい雰囲気の店内。ワインをイメージしたというワインレッドの壁は「ワインが飲みたくなるように(笑)」と森田さん

    BANCHETTI(バンケッティ)

    住所
    奈良市芝辻町4-6-14 澤井ビル1F
    電話
    0742-35-8170
    営業時間
    12:00~14:00LO、17:30~22:30LO ※ランチは要予約
    定休日
    日曜
    web
    http://www.banchetti-nara.com/

    ※価格は全て税込みです
    ※最新情報は各所へお問い合わせください

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