奈良ツウを引き寄せる“裏”高畑にたたずむ隠れ家

グルメ

奈良ツウを引き寄せる
“裏”高畑にたたずむ隠れ家

志賀直哉をはじめとする文豪らが愛した閑静な住宅地・高畑。その中でも、大通りから一本路地裏に入った“裏”高畑は、ここ数年新しいお店が増えている注目のエリアです。
そこに店を構えるのが「梛の木」。築90年の古民家を改装した、隠れ家レストランです。

    梛の木 なぎのき

    大通りから一本小道へ入り、紅葉で有名な瑜伽(ゆうが)神社の前にあります

    店名の「梛の木」の由来は、春日大社境内に生育する、国指定の天然記念物「ナギの樹林」から。
    御神木として大切にされてきたナギの木は、縁結びの木ともいわれ、「お客さんとの縁を大切につないでいきたい」という想いが込められています。

    「ゆっくりでのんびりした奈良の雰囲気が好き」という関東出身のシェフが作るのは、奈良の食材にこだわったイタリアン。
    大和野菜、大和肉鶏、ばあく豚、平飼いの卵など、シェフが自分の目と舌で確かめた厳選食材を、直接生産者から買い付けています。

    料理は日替わり。ランチはA、B、C、Sの4種類あり、すべてに前菜、スープ、パン、ドリンクが付きます。
    この日いただいたのは、上記にパスタとデザートが付く1番人気のBランチ1,600円。

    奈良産の食材が織りなす前菜の盛り合わせ。奥はニンジンのポタージュ。ニンジン本来の甘みが感じられます

    まずは前菜、次にスープと続きます。
    この日の前菜は、五條市のばあく豚を使った自家製ハム、カリッと皮目を焼いたジューシーな大和肉鶏、奈良産のキノコのマリネ、葛城市の平飼い卵と奈良産のブロッコリーのフリッタータ。添えたサラダの野菜ももちろん奈良産です。

    パスタは、日替わりのメニュー4種類の中から選べます。オイル系、トマト系など日によってラインナップが異なりますが、通年で味わえるのが「ミートラザニア」。ファンが付く看板メニューです。

    手間を惜しまず作るミートラザニア。ボリュームも満点です

    ホワイトソース、ミートソース、ラザニア生地を重ねて3層にし、それを3回重ねることで9層にした贅沢なラザニア。手間がかかるため、一般的なカフェやレストランのパスタランチではなかなか出合えない一品です。
    オーブンから取り出した熱々が供され、ホワイトソースとミートソースがとろりととろけたチーズと合わさって、おいしさの層が口中に広がります。

    こちらに自家製パンが付き、最後はデザートとドリンク。
    デザートも、季節のフルーツを使ったケーキなど2~3種類から選べます。この日は1番人気のティラミスをオーダー。

    ティラミスとコーヒー。ドリンクはほかにエスプレッソや紅茶、オレンジジュースなどから選べます

    日本酒の升に盛りつけられたティラミスは、見た目のインパクトも大。中はとろっとろです!
    食感を優先するため、形を固定するために入れるゼラチンを使っていません。やわらかいティラミスをお皿に盛りつけるのは難しいことから、この器を使い始めたそうです。

    オーナーシェフの佐竹毅さん。ホテルで洋食のシェフとして腕を振るい、フレンチ、イタリア料理店での修業を経て、奥様とこの店をオープン

    奈良の食材を愛するシェフが、一品一品、愛情を持って丁寧に作る料理。
    コストパフォーマンスが高いと評判なのもうなずけるお店です。
    シェフ夫妻が「盛り上がってほしい」と願う注目のエリア“裏”高畑に、ぜひ足を運んでみてください。
    おいしい出合いが待っていますよ。

    テーブル8席、カウンター5席の店内。奥に庭があり、季節の移ろいが感じられます

    梛の木(なぎのき)

    住所
    奈良市高畑町1028
    電話番号
    0742-81-4445
    営業時間
    11:30~14:00(LO)、18:00~20:30(LO)
    定休日
    不定休
    web
    https://www.facebook.com/naginoki38/

    ※価格は全て税込みです
    ※最新情報は各所へお問い合わせください

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