老舗酒蔵の地酒を使った縁起のいい酒まんじゅう

ならみやげセレクション

老舗酒蔵の地酒を使った
縁起のいい酒まんじゅう

奈良県橿原市にある和菓子店、鈴音堂(すずねどう)の酒まんじゅう「出世男」。
日本酒ファンとスイーツファンの両方を魅了する、地酒をふんだんに使った昔懐かしい酒まんじゅうです。

    酒まんじゅう「出世男」 さけまんじゅう「しゅっせおとこ」

    「鈴音堂」は昭和40年頃に創業。酒まんじゅうは小綱店(上記写真)で製造しています。本店は同じ橿原市内の今井町近くにあります

    鈴音堂がある橿原市は、初代神武天皇をお祀りする橿原神宮や、日本最初の都・藤原宮跡がある歴史深いエリア。
    その橿原市が新しいみやげ物を発掘しようと2011年に開催した「第1回奈良県橿原市みやげ物発掘プロジェクト」で見事グランプリを受賞したのが、鈴音堂の酒まんじゅう「出世男」です。

    酒まんじゅうを手作りする小綱店店長の山本高之さん

    使う地酒は、江戸時代の町並みが残る橿原市今井町で300年以上続く河合酒造の日本酒。
    立身出世の願いを込めて名付けられた看板銘柄の「出世男」を使用しています。
    濃潤で、飲み飽きない味わいの「出世男」は、山本さんが好きなお酒。「味もよく、名前も縁起がいい」と、まんじゅうに使い始めたそうです。

    まんじゅうの生地は、酒粕、砂糖、日本酒を入れて半日寝かし、そこに薄力粉を混ぜてさらに1日寝かします。
    「酒まんじゅうは“香りで食べる”といわれるんです」と山本さん。香りを大切にしながら、お酒のまろやかさを持続させるのが難しかったそうで、配分を変えたり、生地の寝かせる時間を変えたりと試行錯誤の末、香り高い酒まんじゅうに仕上げました。

    成形して8~10分ほど蒸し上げます。湯気と一緒にお酒のいい香りが立ち込めます
    蒸し上がった酒まんじゅうに、一つひとつ焼き印を押して出来上がり

    蒸し上がりすぐの生地は、ふわっとやわらかく、お酒の香りがふわりと立ちます。
    時間が経つにつれ生地が落ち着き、しっとりとした食感に。お酒の香りが生地に馴染み、風味が一層感じられます。
    生地の中には、北海道産の小豆を使ってなめらかに炊き上げたこし餡が。

    酒まんじゅう「出世男」1個110円。奥の瓶が、生地作りに使用している地酒「本醸造 出世男」

    「出世男」の名前にあやかり、「お子さんの誕生時や、人生の節目に食べてほしい」と、心を込めて作る山本さん。
    縁起のいいおまんじゅうとしても喜ばれています。

    鈴音堂 小綱店(すずねどう しょうこてん)

    住所
    橿原市小綱町17-35
    電話
    0744-22-3256
    営業時間
    9:00~18:30
    定休日
    木曜
    web
    http://suzunedou.com/

    ※価格は全て税込みです
    ※最新情報は各所へお問い合わせください

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