奈良漬サブレ

奈良漬サブレが生まれたのは、奈良女子大学で結成した奈良漬プロジェクト研究チームと、洋菓子教室を主宰する「ドネー ドゥ ガトー」の神谷優希さんとの出会いがきっかけでした。
「もっと多くの人に奈良漬のおいしさを知ってほしい」と、奈良漬を使ったスイーツの開発を考えていた研究チームが、神谷さんにコラボを依頼し、洋菓子を共同開発することに。

フランス菓子を得意とする神谷さんにとって、地元・奈良の食品を洋菓子にするのは、初の試み。
奈良漬プロジェクトが始まった2006年~2007年当時、奈良漬を使ったお菓子には出会ったことがなく、一から試行錯誤する日々でした。
マカロンやロールケーキなどさまざまなお菓子を試した結果、発酵食である奈良漬が、同じく発酵食であるバターと相性がよかったことから、バターをたっぷり使ったサブレを作ることになったそう。
サブレにした理由がもう一つ。それは、酒粕に漬け込んだ奈良漬を、高温で焼き上げてアルコール分を飛ばすことで、アルコールが苦手な人や子どもも食べられるようにするためです。
実は神谷さん、アルコールがダメで奈良漬は苦手だそうですが、「このサブレは食べられるんです(笑)」と、ご自身で実証済なんです!

使用する奈良漬は、近鉄奈良駅近くの老舗、山崎屋のもの。
奈良漬は店ごとに味わいが異なり、甘いものから辛いものまで幅がありますが、研究チームとさまざまな奈良漬の分析を行った結果、味醂粕(みりんかす)を入れて漬け込むことで甘みを出している山崎屋の奈良漬が、最もサブレと相性がよかったそうです。

サクッとした食感のサブレは、バターたっぷりのリッチな風味がふわりと広がります。
刻んだ奈良漬はレーズンのようで、甘みの中に塩気が感じられる深い味わい。なるほど、発酵食品同士のバターと奈良漬がすごく合っています!
今までの奈良漬のイメージが覆される「奈良漬サブレ」。
クセになる味で、気づけば1ケースペロリと食べ終えてしまいますよ。

山崎屋 本店(やまざきや ほんてん)
- 住所
- 奈良市東向南町5
- 電話
- 0742-22-8039
- 営業時間
- 10:00~19:00
- 定休日
- 無休
- web
- http://www.yamazakiya.jp/shop/item_list?category_id=352214
※価格は全て税込みです
※最新情報は各所へお問い合わせください