お風呂のハーブ

奈良は、古くから薬草の産地として栄えた地。
飛鳥時代には宮廷行事として薬草摘みを行っていたと『日本書紀』に記されています。
そんな薬草とゆかりの深い奈良で「お風呂のハーブ」の製造販売をしているのが、奈良市出身の松本梓さんです。

20代を大阪や東京で暮らし、忙しい会社員時代はお風呂の時間が癒しだったという松本さん。
冷え性に悩んでいた松本さんは、さまざまな入浴剤を試していました。そんなとき、奈良へ帰省中、大和当帰のお湯に入る機会があり、長湯をしなくても体の芯から温まり、なかなか湯冷めしないことに衝撃を受けました。
従来使っていた入浴剤の成分に含まれる、聞きなれない化学合成成分に疑問を抱いていたこともあり、奈良の薬草に興味を持ち、安心して使える自然素材の入浴剤を自分自身で作ろうと決めたそうです。

まずは植物の選定を行い、原材料として使うものはすべて無添加のものに。
自身で生産者のもとへ足を運んで選び、食用として育てられている安心なものだけを使用しています。
また、植物の掛け合わせや配合については、1日に何度も入浴しながら試してみるなどして、効用に合わせた最適なブレンドを見つけていきました。
そうして完成した「お風呂のハーブ」は、全5種類あります。

写真左から、まるで吉野の森の中にいるような気分になれる「奈良吉野のひのき」。
肌がしっとりする「奈良はいばら柿の葉 なら伊耶佐山麓の甘茶」。
冷え性に効果がある「なら深吉野のよもぎ 奈良高取の大和当帰葉」。
リフレッシュしたいときにピッタリな「なら大和高原のゆず 吉野へいばらのレモングラス」。
デトックスしたいときにおすすめな「大和高原びわの葉 なら宇陀のドクダミ」。

なかでも人気が高いのは、「なら深吉野のよもぎ 奈良高取の大和当帰葉」。
「ハーブの女王」と呼ばれるよもぎは、抗菌作用やデトックス、美肌効果などがあるといい、大和当帰は、婦人薬にも使用され、冷え性に効果があります。
湯船につかると懐かしい香りが広がり、リラックス効果も抜群。じんわりと、体の内側から足先まで温めてくれます。

「お風呂のハーブ」は、ならまちの宿泊・レンタルスペース「西村邸」をはじめ、奈良市観光センター「ナラニクル」、興福寺の近くにあるホテル「セトレならまち」などで購入することができます。
その他、「jiwajiwa」の公式サイトからも購入できます。
「日々の暮らしの中で、お風呂の時間をほっとできるひとときにしてほしい」と松本さん。
奈良の自然の恵みがそのまま詰まった「お風呂のハーブ」で、ステキなバスタイムはいかがですか。
jiwajiwa(運営:チアフル株式会社)
- 住所
- 奈良市六条西3丁目20-4-1
- 電話
- 0742-42-6268
- web
- https://www.jiwajiwa.jp/
西村邸
- 住所
- 奈良市花園町20
- 営業時間
- 11:00~17:00
- 定休日
- 不定休
- web
- https://nishimuratei.com/
奈良市観光センター「ナラニクル」
- 住所
- 奈良市上三条町23-4
- 電話
- 0742-22-3900
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 定休日
- 無休
- web
- https://www.city.nara.lg.jp/site/kankou/72947.html
セトレならまち
- 住所
- 奈良市高畑町1118
- 電話
- 0742-23-2226
- 定休日
- 火曜(祝日の場合は営業)
- web
- https://www.hotelsetre.com/naramachi/
※価格は全て税込みです
※最新情報は各所へお問い合わせください