そうめん処スルスル そうめんどころスルスル
店主の竹田香保里さんは、関東出身。奈良に遊びに来た時に三輪そうめんと出合い、今まで食べていたそうめんとの違いに心つかまれ、一念発起。
奈良に移り住み、ノスタルジックな町並みを気に入り、ならまちにそうめん専門店をオープンしました。
三輪そうめんの魅力は、「コシがある、のど越しがいい」と竹田さん。
お店では、本場・桜井市三輪の製麺所から直接仕入れた手延べそうめんを使っています。
その三輪そうめんの魅力をさらに引き出そうと考えたのが、看板メニューの「鯛だしそうめん」。フレンチレストランで修業した経験を生かし、魚のアラから作るフランス料理のだし「フュメ・ド・ポワソン」をベースに考案しました。
愛媛県産の鯛のアラをじっくりと煮込んで旨みを引き出した鯛だしに、秘伝の塩だれを合わせた「鯛だしそうめん」。
スープは、コクと旨みがありながらもさっぱりとしていて、細い麺によく絡みます。
また、隠し味として入れたショウガとニンニクのオイルが味に奥行きを出し、ローズマリーの風味が華やかさを添えています。
鯛だしそうめんは通年、温かい麺で提供されますが、夏場は冷たいそうめんも登場します。
一方、同じ鯛だしをベースにしながらトマト味に仕上げた「鯛だしトマトそうめん」は、まるでイタリアンのような斬新な一皿。
ベースの鯛だしにトマトとエビの旨みをぎゅっと凝縮したスープはまろやかで、全粒粉のそうめんと絡むとスープパスタのよう。
小麦を皮ごと挽いた全粒粉そうめんは三輪そうめんには珍しく太麺で、コシが強くモチモチとした食感。トマトスープにも負けないしっかりとした味です。
その他、「鯛だしクリームそうめん」や「チキンキーマのまぜそうめん」など、季節によってさまざまなそうめんが登場します。
三輪そうめんは1200年以上前から愛される、奈良のソウルフード。
そんな三輪そうめんに魅せられた竹田さんは、「そうめんの良さはシンプルなこと。どの麺よりも細く、おだしとの相性も良い。昔から食べられてきたそうめんの新しい食べ方に挑戦したかったんです」と話します。
丁寧にとった鯛だし、野菜の甘み、繊細な麺を、一皿の世界に表現する竹田さんの新しいそうめん。
風情あるならまちで、「スルスル」流のそうめんを、ぜひご賞味ください。
そうめん処スルスル
- 住所
- 奈良市元興寺町19
- 電話
- 0742-23-6435
- 営業時間
- 11:30~15:00LO、土日祝は11:00~14:30LO
- 定休日
- 月曜、火曜
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、来店前に店舗へご確認ください - web
- https://www.instagram.com/surusuru3636/
※価格は全て税込みです
※最新情報は各所へお問い合わせください