仏下（ぶつした） 邪鬼ソックス

今回紹介する仏下の足裏部分に描かれているのは、邪鬼（じゃき）。
災いをもたらす存在として、四天王像に踏みつけられている鬼です。

仏下を企画・販売するのは、ネットショップなどで仏像グッズを扱う「マシュロバ」の櫻田ちひろさん。
かつて東京のデザイン会社に勤務していましたが、旅行で訪れた奈良に魅了され、2009年に奈良へ移住。お寺巡りをするうちに仏像にハマり、仏像グッズの製作を始めました。

もともと靴下好きだったことから、「奈良の特産品である靴下と仏像を組み合わせられたら最高だなぁ」と考えていたところ、仏像好きの友達が「邪鬼を踏みたい」と言ったことをきっかけに、「仏下」を思いついたそう。

足裏に描かれている4種類の邪鬼は、東大寺や興福寺、西大寺など、さまざまなお寺の邪鬼を参考に櫻田さんがデザインしたオリジナル。
苦悶の表情を浮かべていたり、踏まれても余裕の表情でくつろいでいたり、ふんぞり返ってお尻を見せていたりと、いろんな表情を見せる邪鬼に不思議と愛着が湧いてきます。

赤鬼は邪悪、青鬼は怒り、緑鬼は怠惰、黒鬼は疑い深いなど、様々な感情をユニークなポーズで表現。
青鬼には怒りのイメージを強調する赤、赤鬼には悪そうなポーズを際立たせるグレーを組み合わせるなど、コントラストを効かせた配色もポイントです。

仏下の縫製は、奈良県大和高田市の靴下工場にお願いしており、デザイン、モチーフを含む、すべてがメイドイン奈良。
「お寺に行くときに履いてもらえたらうれしい」と櫻田さん。
なるほど、仏下を履いて邪鬼に会いに行くと楽しさが倍増しそうです！

仏下は橿原市にあるショールームのほか、奈良市の雑貨店「ACART LIFESTYLE（アカートライフスタイル）」や「奈良 蔦屋書店」、明日香村の「caféことだま」などで購入できます。

※価格は全て税込みです
※最新情報は各所へお問い合わせください