彩華ラーメン 屋台

現在、奈良県内の7店舗をはじめ、大阪や兵庫などにも店を持つ彩華ラーメン。その原点は、屋台でした。
「お腹いっぱい食べて元気になってもらいたい」と考案した、白菜たっぷりのスタミナ系ラーメンが話題を呼び、「天理ラーメン」という愛称で親しまれるように。
やがて人気の高まりとともに固定店舗が増えていきましたが、屋台は創業の地とは別の場所で現在も営業しており、「やっぱり屋台で食べるとおいしい」と、わざわざ屋台に足を運ぶ常連のお客さんが多いそうです。

彩華ラーメンの特徴といえば、ピリ辛醤油ベースのスープと大盛りの白菜。
大きな中華鍋で大量のニンニク、白菜、ニラ、豚肉を炒め、そこに鶏ガラと豚骨からとったスープを入れ、秘伝の自家製醤油ダレを投入します。
この自家製醤油ダレは創業者が生み出したもので、現在もそのレシピは息子である2代目社長しか知りません。毎日、社長が全店舗分の醤油ダレを仕込んでおり、まさに一子相伝の味なのです。

ラーメンが運ばれてきた瞬間、ニンニクと唐辛子の辣醤（ラージャン）と呼ばれる辛味調味料の香りが熱々のスープから立ち上がり、一気に食欲がそそられます。
一口スープを飲むと、辣醤のピリッとした辛さとパンチ力のあるニンニクの味がガツンときます。その後にじわ～っと染み出した野菜の甘みが広がります。
スープをたっぷり吸った白菜は適度にシャキッとした食感で、食べ応えも十分。
旨辛で病みつきになる味です。

夏は汗をかきながら、冬は寒いなかでも体が内側からポカポカと温まり、元気になれる味わい。
夜風が吹く屋台は開放感があるからか、「屋台で食べると2割増しでうまい！」というお客さんが多いそうです。