おにみみコーラ

製造販売するのは、「おにみみ」という風邪薬で知られる、明治時代創業の端壮薬品工業。
「おにみみ」は、「鬼の耳が風（風邪）を切る」という意味から名付けられた、今井町の伝統薬です。

同社の代表で薬剤師の中村康之也さんは、アメリカのコーラが薬剤師によって作られたことを知り、自身もコーラ作りに挑戦。
薬効の異なる香辛料をさまざまに調合し、体に優しく元気になれる無添加のコーラシロップを開発しました。
ネーミングは、看板薬の「おにみみ」からとって「おにみみコーラ」に。レトロなパッケージも、ユニークな名前もインパクト大！

「おにみみコーラ」には、気管支炎やリウマチに効果があるとされるナツメグや、風邪症状の改善が期待できるというシナモンなど、約13種類の香辛料をブレンド。

「おにみみコーラ」最大の特徴は、香辛料の種類や配合を季節ごとに変えていること。
風邪をひきやすい冬は、のどの炎症を緩和するクローブや血行を促進するジンジャーなどを増量し、春には花粉症予防に効果のあるエルダフラワーやネトル、疲労回復に効果があるハイビスカスなどの香辛料を加えるそう。
薬剤師ならではの観点で作られているのが大きな魅力です。

基本は、おにみみコーラ1に対し、炭酸水10～12の割合で。
味わいはスパイシーながら三温糖の強い甘みが感じられ、飲むほどにクセになります。
スパイスの刺激を控えめにし、材料もすべて天然由来とするなど、子どもからお年寄りまで、誰でも安心して飲めるよう工夫されています。
中村さんによると、炭酸水の代わりにお湯で割ってホットにしたり、炭酸水とオレンジジュースで割ったりするのもおすすめだそう。

「体に優しいものを」という薬剤師の想いとこだわりが詰まったクラフトコーラ。
レトロなラベルも相まって知る人ぞ知る奈良のおみやげとしても、よろこばれそうです。