体に優しい茶がゆは、奈良の定番の味

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体に優しい茶がゆは、
奈良の定番の味

「大和の朝は茶がゆで明ける」と言われるほど、茶がゆは昔から奈良の定番の朝ごはん。
ならまちの「塔の茶屋」では、この茶がゆを昼食として気軽に味わうことができます。

    塔の茶屋 とうのちゃや

    ならまちの閑静な住宅街にあります

    「塔の茶屋」は、昭和38年(1963)に興福寺五重塔の近くで創業しましたが、興福寺の境内整備に伴い平成28年(2016)に現在の地に移転。

    名物の茶がゆは、文字通り「お茶で炊いたおかゆ」のこと。
    古くから僧侶の食事として寺院で食べられていたといい、いつしか庶民にも広がったそう。
    茶がゆは一般的にほうじ茶で炊くことが多く、茶色のイメージですが、こちらの茶がゆは、きれいな若草色。
    抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)を使用しています。

    茶がゆ弁当2,530円。手作りのわらび餅が付きます

    釜でお米を炊き、そこに碾茶を詰めた木綿の茶袋を入れて煮立てていきます。粘り気が出る前に火を止め、さらっと仕上げるのがコツ。
    味付けは塩のみ。水分を含んでふわっとしたお米は噛むと甘みがあり、そこに碾茶の旨みとやさしい渋みが重なります。素朴であたたかく、気持ちまでほっこりする味わいです。

    茶がゆ弁当には、お吸い物やとろとろっとした手作りのごま豆腐など、茶がゆに合うおかずが付きます。

    茶がゆ弁当に付く色とりどりのおかず。季節によって内容が変わります

    黒の漆桶には、煮物やなます、おひたし、玉子のふくさ焼き、鶏のゴボウ巻きなど、12~13種類の彩り豊かな料理が盛られています。
    たくさんの種類を少しずつ味わえるのが楽しく、茶がゆとの相性もとてもいいです。

    清潔感のある店内。テーブル席のほか、お座敷もあります

    「奈良の郷土料理でおもてなしをしたい」とお店を開いた創業者の想いを引き継ぐ「塔の茶屋」。
    珍しい若草色の茶がゆは、50年以上経った今も観光客だけでなく、地元の人にも愛されています。

    塔の茶屋(とうのちゃや)

    住所
    奈良市南城戸町18
    電話
    0742-22-4348
    営業時間
    11:30~16:00 ※夜は予約制(懐石のみ)
    定休日
    火曜(祝日の場合は営業)
    web
    http://tounochaya.com/

    ※価格は全て税込みです
    ※最新情報は各所へお問い合わせください

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