シルクロードの終着点でもある奈良は、日本におけるスパイス発祥の地。
奈良時代に唐から日本に渡り、今もその多くが正倉院に納められています。
そんなスパイスと縁が深い奈良では、近年スパイスを使った話題のカレー店が続々誕生!
歴史を紐解きながら現代のスパイスカレー事情を語る対談のほか、
いま注目のカレー店をご紹介します。

      スパイスカレーとは?

      小麦粉からできたルウを使わず、インド・南アジアの調理法をベースに
      日本人独自のアレンジを加えた、スパイスから作るカレーのこと。
      ナンなどではなく、米飯(ライス)と食べるのが基本。

      ルーツは奈良にあり!異ジャンルの3人がスパイスを語る!スパイス対談 ルーツは奈良にあり!異ジャンルの3人がスパイスを語る!スパイス対談

      奈良は日本におけるスパイス発祥の地。
      そのど真ん中・平城宮跡で発掘研究に取り組む学者さんと、カレー大好き古刹のお坊さん、さらに奈良のスパイスカレーブームの先導者という、異ジャンル3人がここ平城宮跡に集結!
      それぞれの目線から、奈良のスパイス&カレーにまつわるお話を深~く語ってもらいました。
      1300年前を掘り起こす研究者
      奈良文化財研究所
      都城発掘調査部 平城地区
      史料研究室長
      馬場 基(ばば はじめ)さん
      博士(文学)。京都大学大学院人間・環境学研究科客員准教授。専門は日本古代史、木簡学。古代史、出土文字資料、日本史全体、東アジア史などを研究。わかりやすい解説でテレビ出演や講演会など幅広いフィールドで活躍する。
      カレーを愛するお坊さん
      興福寺
      執事兼境内管理室長
      辻 明俊(つじ みょうしゅん)さん
      大学卒業後、興福寺入山。2011年法相宗に平安時代から伝わる口頭試問「竪義(りゅうぎ)」を突破し、翌年興福寺常如院住職を拝命。「国宝 阿修羅展」をはじめ広報や企画事業に長年携わる。Twitterアカウント「@hajyoubou」で、#わたしはカレー派 としてカレー情報などをつぶやいている。
      ならまちの人気スパイスカレー店主
      菩薩咖(ぼさつかりー)
      店主
      吉村 萌々(よしむら もも)さん
      全国各地のスパイスカレーを食べ歩き研究し、2020年25歳で奈良市初のネパールカレー・ダルバート専門店「菩薩咖」をオープン。歴史的町並みが残るならまちの人気店に。奈良のスパイスカレー業界を盛り上げる。

      (対談者の情報は2023年1月時点のものです)

      対談 01

      スパイスの歴史は奈良から始まった!

      対談 01
      馬場さん
      奈良は日本文化はじまりの地。スパイスも例外ではありません。日本におけるスパイス発祥の地は奈良なんです。
      スパイスは奈良時代に唐などから日本に入ってきたのですが、遣唐使船で運ばれて、ここ平城宮に持ち込まれました。
      辻さん
      道昭(どうしょう)をはじめとする留学僧が唐から奈良へ戻ってくる際、経典と一緒にスパイスなども持ち帰ったのではないでしょうか。

      道昭:玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)から直に教えを学んだ僧侶。653年入唐し660年帰国。法相教学を日本に伝えた。

      馬場さん
      それと、意外かもしれませんが、古代のスパイスは「薬品」という認識だったんです。当時の人々はスパイスを、儀式や健康法とセットになった最新のテクノロジーとして受け取っていたと思われます。今私たちが思い浮かべる「おいしい」「刺激的」という感覚とは、また違っていました。
      それが日本古来の知識と融合して広がり、整えられていったのが8世紀の奈良でした。
      辻さん
      その頃のスパイスって、どんな人たちが口にしていたのでしょうか?
      馬場さん
      当時は貴族や僧侶など位の高い人しか口にできない、最新かつ貴重な品だったでしょうね。もしかすると、似た味のものを栽培することもあったかもしれません。
      例えば、かつて都の中枢であった平城宮跡や藤原宮跡では、薬を扱った役所跡から桂皮(けいひ。今でいうシナモン)をはじめ、生薬(しょうやく)の素やスパイス類の名称が記された木札が出土することがあります。
      辻さん
      実際に木札が出土しているってところが奈良っぽいですよね。
      馬場さん
      それらの一部は、日本国内でも生産されるようになり、奈良時代の有力豪族・長屋王(ながやおう)一族の屋敷跡からは、「農園から生姜(ショウガ)や古自(こじ。今でいうコリアンダー)が送られてきた」というような記録も見つかっているんですよ。
      吉村さん
      シナモン、ショウガ、コリアンダーですか!現代のスパイスカレーにも馴染みのあるスパイスですね。
      馬場さん
      それだけではありません。正倉院にも薬のリストが残っています。
      正倉院には聖武天皇の遺品や当時の国の宝が納められていますが、そこに「種々薬帳(しゅじゅやくちょう)」という薬のリストがあります。丁子(ちょうじ。今でいうクローブ)や桂皮など、我々から見てスパイスだなとわかるものが60種類書かれていますが、そのうちの40種類ほどは、1300年経った今も正倉院に残っているんですよ。
      吉村さん
      そんな前のスパイスが残っているなんて!すごいですね。
      辻さん
      その貴重なスパイスを、当時の寺院は病人の治療のためにも使っていたようです。
      馬場さん
      その頃の寺院は、最先端ツールであるスパイスと新しい経典・知識を使って、世の人々を助けようとしたんですね。
      辻さん
      病の人に薬を与える。それを「施薬(せやく)」といいます。お寺は宗教空間である一方、人々を救済する場所でもありました。
      平城宮跡にある復原した遣唐使船
      手前中央から時計回りに丁子(クローブ)、マスタードシード、桂皮(シナモン)、コリアンダー
      対談 02

      奈良時代の食材を使った
      “妄想カレー”作り!?

      対談 02
      吉村さん
      奈良時代、日本に渡来してきたインド・中国・朝鮮の人たちはどういうものを食べていたんでしょうか?
      辻さん
      んー、気になりますよね。私も吉村さんと同じように思うことがあって、もし奈良時代にカレーがあったらと想像し、とあるテレビ番組の企画で馬場先生と一緒に“奈良時代のカレー”を作ってみたことがあるんですよ(笑)。
      馬場さん
      2021年でしたね。
      辻さん
      はい。
      奈良時代には、東大寺の大仏開眼供養で導師を務めたインドの高僧・菩提僊那(ぼだいせんな)も日本にいたわけでしょ。もしかしたら“マイ”スパイスをインドから持ってきて、料理していたかもしれない。…そんな妄想をしながら馬場先生と“奈良時代風?カレー”のイメージをふくらませて再現に挑戦しました。
      吉村さん
      おもしろいですね!どのようにして作られたんですか?
      辻さん
      馬場先生に、奈良時代に入手可能であったものを調べてもらい、実際の調理は、近所のスリランカ料理店のオーナーにお願いしました。
      吉村さん
      どんな食材を使われたんですか?
      辻さん
      古来、日本に自生するワサビ、タデ、和からし、山椒などをベースに、奈良の特産品である柿、うま味や食感を出すためにタコ、クルミを入れました。そして奈良時代になかった玉ねぎの代わりにミョウガを使うアイデアには驚きましたね。何度も試行錯誤して完成したものが写真のカレーです。
      馬場さん
      そうそう。カツオも使いましたよね。今でいうカツオエキスのようなものが奈良時代にあったので、それも入れようと。
      辻さん
      そういえば、スリランカや他の国でも魚介のダシを使ったカレーがありますよね?
      吉村さん
      はい。うちのお店でもカツオを使ったカレーを出すことがあります。
      カツオが使えたとなると、心強いですね(笑)。
      作ったカレーはどんな感じのカレーだったのですか?お味の感想が気になります。
      辻さん
      2種類作ってもらい、1つはスープカレーのようなタイプ。もう1つは大根をベースにした和のカレーとでもいいましょうか。こちらは副菜のような感じでした。
      馬場さん
      そうでしたね!体がとても温まりました。
      吉村さん
      現代のような辛さのあるカレーではなかったんですか?
      馬場さん
      いわゆる強烈な刺激の辛さは、唐辛子によって生まれるんです。でも唐辛子が南米から入ってくるのは17世紀なので、“奈良時代のカレー”は、我々がイメージするようなあのピリッとする辛さではないんです。
      辻さん
      そう考えると、お釈迦さまのいた時代、もし仮にカレーを食べていたとするならば、甘いカレーをすすっていたのかもしれませんね(笑)
      再現された2種類の“奈良時代風カレー”
      (辻明俊さん撮影)
      対談 03

      明治時代にイギリスからカレーが上陸。
      それ以前のスパイスの用途とは?

      対談 03
      辻さん
      ところで吉村さん。菩薩咖(ぼさつかりー)では、カレーに丁子(クローブ)を使われていますよね?
      吉村さん
      はい、当店の菩薩咖でお出しているチキンカレーには、クローブをたくさん入れています。お香のような重厚感のある香りが特徴ですね。
      辻さん
      仏教の話になりますが、丁子(クローブ)は修行の際、身を清めるためお風呂に入れたり、口に含んだりもします。
      吉村さん
      そうなんですか!
      馬場さん
      辻さん、仏教には「五辛」(ごしん)というものがありますよね。
      辻さん
      はい。仏教では辛味や臭気が強いため食べることを禁じた5種の野菜を「五辛」といいます。ニンニク、ネギ、ニラ、はじかみ、ラッキョウなどです。どれも精神集中の妨げになるので口にしないよう戒められました。

      五辛の名称や種類には諸説ある。

      馬場さん
      薬と毒は紙一重ということを昔の人は知っていて、摂り過ぎないよう律していたんでしょうね。裏を返せば、奈良時代もスパイスの魔力はずっと知られていて、だからこそ程よく封印しないといけなかったのかもしれませんね。
      吉村さん
      「五辛」なら私も知ってます!
      馬場さん
      「五辛」は特別な時に、というのが当時のルール。病気のときなどに備える用い方はいいのですが、料理全般に幅広く使うのはよろしくない。ここ一番という時に使うのが、おそらく奈良時代から江戸時代までの五辛やスパイスとの、日本人の付き合い方の指針だったのだと思います。
      辻さん
      時に薬として、生活や身体を改善し整える。一方、当たり前に食べるものではありませんでした。
      吉村さん
      なるほど。ちなみに現在の西インド料理は、ニンニクや玉ねぎをほとんど使わず、代わりにそれに近い香りがするヒングという、樹液からできるスパイスを使うんです。
      先ほど辻さんがおっしゃった丁子を口に含んで清めるというお話も、実際にインドの方がされているインド料理店で、食後にフェンネルの種やカルダモンを口に含んでスッキリさせるのと似ています。
      うちのお店でも、砂糖をコーティングしたスイートフェンネルを販売しています。
      馬場さん
      おしゃれですねぇ!
      吉村さん
      インド料理店でそのまま置いてあるところもあったりします。
      今日お話を伺うまで、私が「外国の文化」として捉えていたものが、実は昔から日本にもあったものだったということがわかり、逆にすごく新鮮です!
      菩薩咖で販売されているスイートフェンネル
      対談 04

      今アツい!奈良のスパイスカレー事情

      対談 04
      吉村さん
      辻さんはTwitterで「#わたしはカレー派」と付けるほどのカレー好きでいらっしゃるそうですね。
      辻さん
      父も僧侶なんですが、インドの魅力にとりつかれ何年も日本とインドを行き来していました。そんな縁もあってか、実家にはインド人の青年が住み込んでいた時期もあり、彼からインドのローカルカレーの作り方や食べ方を教えてもらいました。そんなわけで、小学生のときからいろんなスパイスを口にしていましたよ。あとチャパティもよく食べましたね。

      チャパティとは、全粒小麦粉を使用し発酵させず、主に鉄板で円型に平たく焼いたパンのこと。クレープのように薄く丸い形をしているのが特徴。

      吉村さん
      辻さん、子どものときから生粋のカレーっ子だったんですか!
      辻さん
      仏教とカレーはどちらもインドに関係するので、私がカレーを好きになったのは必然なのかもしれません(笑)。
      ところで吉村さん、奈良でも2000年くらいからインド料理の店が増えてきましたね。
      吉村さん
      はい。さらにいうと2010年前後頃からは、日本人が営む本格的なインド・ネパール料理のお店の層が厚くなってきました。
      馬場さん
      私も2010年頃はここ平城宮跡の近くにあったスリランカ料理店に通っていましたよ。ここで初めて異なるカレーを混ぜて食べる“あいがけ”のカレーを食べました。
      菩薩咖のカレーはどのようなタイプのカレーなんですか?
      吉村さん
      うちのお店はダルバートというネパールの定食スタイルをとるスパイスカレーのお店です。
      辻さん
      菩薩咖が今の場所にオープンする前、まだ間借りで営業されていたときに何度か行ったことがあるんですけれど、すごくおいしかったですよ。
      馬場さん
      行ってみたいです!
      吉村さん
      ありがとうございます。奈良とスパイスの縁が深いというのは、スパイスカレーをやっている側としてうれしいです。他のスパイスカレーのお店も、このスパイス発祥の地・奈良でやるという意味を考えてらっしゃる方が多いように思います。
      辻さん
      そう聞くと、「いざ!」行ってみたくなりますね。
      対談 05

      奈良でスパイスカレーを味わう魅力とは?

      対談 05
      吉村さん
      そういえば興福寺さんでは以前、毎週金曜日はカレーの日だったんですよね?
      辻さん
      そうです、お寺の職員や関係者しか食べられない賄(まかない)カレーです。「昭和の味とにおいがする」とみうらじゅんさんに“昭和のカレー”と命名されました(笑)。お寺なので、もちろんお肉は使わず油揚げを代用していましたね。これが意外にいける。
      馬場さん
      食べたことがあります。おいしかったです!
      辻さん
      朝も早くから大きな寸胴鍋で作ると、具材一つ一つにしっかり熱と味が入る。そして初日よりも次の日の方がなんだかうまい。たま~に、台所の休みが続くと連日カレーでした(笑)
      主観になりますが、カレーって中が見えないフタをそっと開けてワクワクできる、口で食べる前に目や鼻で楽しむ。まさに五感で味わえるものですよね。
      馬場さん
      すごくわかります。スパイスにせよ食事にせよ、国際的な中で一つの基礎を作ったのが奈良時代であり、奈良という土地だったんですよね。一度は忘れられたものが近代になって次々と再発見される。その中で最後まで奈良との繋がりが忘れられていたのが、実はカレーなのかもしれませんね。
      そして、やっと再発見に至った。今こそまさに「いざいざ奈良」ですよね(笑)。
      辻さん
      吉村さんは大きなビジョンをお持ちですよね?
      吉村さん
      私が目指すのは「奈良をカレーの総本山にする」です。奈良がスパイス発祥の地という歴史があるということ、それはもちろんですが、それをどんどん最先端へと発展させて、日本全国にスパイスの魅力や、スパイスカレーのおいしさを広めていきたいなと。そんな意気込みで、これからも奈良でやっていきたいと思っています。
      馬場さん
      辻さん
      すばらしい!!
      辻さん
      「菩薩咖」という店名もいいですよね。菩薩は如来(にょらい)となるまで52の修行階位があるといわれています。吉村さんもいろんなことを学んで、一つずつ上っていかれることを意識されていると思うんです。
      吉村さん
      はい!
      辻さん
      菩薩咖以外にも、話題のカレー屋さんが県内各地に続々と増えてきていますよね。カレー好きとして笑顔になります。「スパイスカレー巡り」は、奈良を周遊するきっかけになりますよ。
      馬場さん
      その土地の歴史と食を同時に味わいきる、まさにガストロノミーツーリズムの考え方ですね。歴史を学びながらその空間の意味を知り、最高の時間と食をたしなむ。だからこそ、その場所に行く意味がある。
      辻さん
      ほんとそうですよね。スパイスに思いを馳せて、長遠の歴史が醸す地・奈良へ。世の中はさまざまな関係が手を取り合い成り立っている。単独で存在することは不可能です。スパイスカレーはそういうことを教えてくれている気がします。
      菩薩咖のダルバート

      奈良らしさが詰まったこだわり店が集結!スパイス&カレー店5選

      01

      toi印食店(といいんしょくてん)

      Curry全種(4種)+本日のおかず 2,300円

      行列必至!奈良野菜たっぷりの南インド式カレー

      奈良県内外からカレーファンが訪れる人気店。本場・インドや県内のインド料理店で培った経験や知識をもとに、店主が自由な発想で作るカレーや副菜を「ミールス」という南インド料理の定食スタイルで提供しています。インドやスリランカ産のスパイスを用いた深みのあるカレーは、チキン、魚介、羊や豚肉、野菜の4種類を用意。地元の新鮮な野菜を使用するなど、奈良の食材を生かした独自のインド料理が楽しめます。店名「trip of imagination」のごとく、カレーを食べてインドへの想像の旅へ出かけましょう。
      店名
      toi印食店(といいんしょくてん)
      住所
      奈良市花芝町 30-3
      電話
      0742-87-7014
      営業時間
      11:30~14:30 金・土曜は11:30~14:30、17:30~19:30LO
      定休日
      日・月曜、その他不定休あり
      アクセス
      近鉄奈良駅から徒歩約2分
      02

      酒と肴 なかむら(さけとさかな なかむら)

      カレー皿B 1,800円

      ランチ限定!スパイス居酒屋の名物ミールスプレート

      元奈良県庁職員の店主が南インドのカレーに出合い、現地や独学でスパイスを学んで開業したスパイス居酒屋。ランチ時に味わえるスパイスカレーは、肉・魚介の2種類に、豆カレー・野菜カレー・副菜が付くミールススタイル。例えばマトンは6時間かけて煮込み、料理に欠かせないスパイス「カレーリーフ」は自家栽培するなど、手間ひまかけて味わい深い一皿に仕上げています。脂肪になりにくいというココナッツオイルを使うことから、食後にもたれないのも特徴。夜は日本酒に合うスパイス料理が揃います。
      店名
      酒と肴 なかむら(さけとさかな なかむら)
      住所
      奈良市南市町16-2
      電話
      0742-81-3932
      営業時間
      11:30~14:00、17:00~22:00(LO21:15) 日曜・祝日は11:00~20:00(LO19:15)
      定休日
      月・火曜 ※金曜はランチのみ休み
      アクセス
      近鉄奈良駅から徒歩約10分
      03

      菩薩咖(ぼさつかりー)

      ダルバート 1,600円

      スパイス初心者向け!日本人好みダルバート

      ならまちにある、奈良初のネパールカレー・ダルバートの専門店。「ダル」は豆スープ、「バート」は米飯のことで、そこにカレー、野菜のタルカリ(炒め煮)などのおかず、漬物をセットし、混ぜて味わうネパールの庶民的な定食スタイルでいただきます。カレーはクローブをメインに使う定番の「菩薩チキン」と、旬の食材を使ったカレーの2種類あり、いずれも刺激の強いスパイスは少なく、日本人向けに味付けされているので食べやすい一皿に。特製ブレンドのスパイスキットも販売。
      店名
      菩薩咖(ぼさつかりー)
      住所
      奈良市薬師堂町21
      営業時間
      11:00~16:00(LO15:00)
      定休日
      月・火曜
      アクセス
      近鉄奈良駅から徒歩約15分
      04

      tabi tabi(たびたび)

      ミールス フルセット(カレー4種) 1,200円

      旅好き店主の奈良らしいスパイスカレー

      大和郡山市にあるこちらは、「旅」好きの店主が「度々(たびたび)来てほしい」との思いから名付けられたスパイスカレー店。チリなどの辛いスパイスを少なくし、子どもや辛さが苦手な人にも食べやすくした南インド料理のミールスをベースにしたスパイスカレーが味わえます。カレーや副菜に奈良県産の野菜をたっぷり使うほか、お米は奈良県産のヒノヒカリと古代米をブレンドしたオリジナル。奈良らしさが詰まったカレーを求めて、旅の途中で立ち寄ってみませんか。
      店名
      tabi tabi(たびたび)
      住所
      大和郡山市矢田町通1-1
      電話
      070-4133-4751
      営業時間
      11:00~17:00
      定休日
      月曜
      アクセス
      近鉄郡山駅から徒歩約5分、JR郡山駅から徒歩約10分
      05

      カリー事変(かりーじへん)

      事変プレート チキンレッグ 1,400円

      味変を楽しむ新感覚のスープカレー

      薬の町・高取町にあるスープカレー専門店。鶏ガラとカツオでとったダシに十数種類のスパイスを合わせたスープカレーをメインに、カルダモンが香るさわやかなカレーやトマトベースの酸っぱ辛いカレーなど3つの「お供curry」と、アチャール(漬物)やピクルスなどを混ぜ合わせながら味わう「ミールススタイルのスープカレー」が魅力です。コクと旨みがあるスープカレーを味変しながら楽しむ、まさに新感覚のカレー。奈良の薬草・大和当帰(やまととうき)の葉を使用するなど、体を内側から整える効果も。
      店名
      カリー事変(かりーじへん)
      住所
      高市郡高取町上土佐62
      電話
      070-8512-4472
      営業時間
      11:30~15:00(LO14:30)
      定休日
      火曜
      アクセス
      近鉄壺阪山駅から徒歩約10分

      ※奈良県高市郡高取町内で2024年春移転オープン予定

      奈良ならではのスパイスをご紹介!スパイス粉のおみやげ 奈良ならではのスパイスをご紹介!スパイス粉のおみやげ

      ナラカラカリー粉

      奈良の酒粕入りの
      辛くないカレー粉

      パン教室を開く「キッチンスタジオ カチート」が、生徒の声を取り入れて作った辛くないカレー粉。クミンやコリアンダーなど10種類以上のスパイスに、旨みと甘みを足すため奈良の酒蔵の酒粕や日本最古の柑橘といわれる大和橘、とろみをつけるため国産そば粉をブレンド。手軽に本格的なスパイスカレーができる「簡単レシピ」付き。
      甘口、ピリカラ各518円
      販売店
      奈良銘品館三条通店(奈良市)、奈良のうまいものプラザ(奈良市)、三楽洞本店(奈良市)、西の京みやげ処 きとら(奈良市)、道の駅 レスティ唐古・鍵(田原本町)、道の駅 ふたかみパーク當麻(葛城市)など
      問い合わせ
      キッチンスタジオ カチート
      https://yucachito.com/

      遣唐使船スパイス

      平城宮跡生まれの
      オリジナルブレンド

      奈良時代に唐から遣唐使船で渡ってきたとされるスパイス。復元遣唐使船を展示する平城宮跡歴史公園の土産店「平城京 肆(いちくら)」では、この歴史にちなんでオリジナルスパイスを開発・販売。正倉院に伝わる香辛料を参考に、クローブやシナモンなど計10種の香り豊かなスパイスを調合。カレーのほか、フライドポテトやサラダにかけるのもおすすめ。スタンダード、辛口 各980円
      問い合わせ
      平城京 肆
      https://www.instagram.com/ichikura_32ki/

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