ひとり旅
Vol.6

名水の里でととのう!
知る人ぞ知る秘境温泉

奈良に温泉のイメージがなかったけれど、秘湯があると聞き、名水が湧き出る洞川(どろがわ)温泉へ。どこかスピリチュアルな雰囲気が漂う温泉街を訪れました。

Point 1
創業500年の温泉宿でゆったりおこもり

洞川温泉は、標高約820m余りの高地にある温泉郷。
日本独自の山岳信仰「修験道(しゅげんどう)」の聖地・大峯山(おおみねさん)の登山口にあり、古くから厳しい修行をする行者さん(山伏)たちを癒してきた場所だそうです。

温泉街は旅館や民宿などが20軒ほど立ち並んでいて、昭和レトロな雰囲気です。

温泉街の周りには、美しい清流と豊かな自然が広がります。

洞川温泉郷が誇る名水「ごろごろ水」。日本名水百選にも選ばれています。

今日のお宿は、花屋徳兵衛。洞川温泉で1番古いお宿で、創業はなんと500年!もとは行者さんのための宿でしたが、今は観光客、特に女性からの人気が高いそうです。

のれんをくぐって中へ。館内はリノベーションされていて素敵です!

客室の中で最も眺めがいい「天空の間」。イスのあるデッキでくつろぐことも。

修験道の開祖・役行者の像などが飾られています。

行者さんの提灯が飾られているなど、独特な雰囲気がありながら、新しくリノベーションされたお部屋もあって。昔と今が調和する居心地のいい旅館です。

ゆっくり本を読んだり、くつろいだり。旅館でのんびり自分の好きなことができるのがひとり旅の特権ですね。

疲労回復などに効能があるという温泉。庭が見える半露天風呂です。

眺望のいい貸切風呂もあります。贅沢なひとときはソロ温泉の醍醐味。

滞在して思ったのは、掃除が行き届いていて、床がすっごくきれいに磨かれていたこと。感動しました!旅館の方がとても大切にされてるんだなぁって伝わってきて。
次は女友達とわいわい来たいなぁ。

縁側が広く扉を開け放つことができるのは、行者さんの団体がいっせいにここから上がれるように。洞川温泉ならではの造りです。

花屋徳兵衛の詳細情報

住所
吉野郡天川村洞川217
WEB
https://www.tokubei.jp/

Point 2
清らかな名水で仕込んだクラフトビール

風情ある温泉街を歩いていると、女性一人でも入りやすい、おしゃれなクラフトビールのお店「洞川温泉醸造所」を見つけました。

醸造所にタップスタンドが併設されています。

ビールを造っているのは、温泉街にある「陀羅尼助(だらにすけ)」の老舗「銭谷小角堂」のご主人。
陀羅尼助は、日本で最も古い胃腸薬といわれ、今でも行者さんが愛用している薬。二日酔いに効くという陀羅尼助とビールって、相性いいかも(笑)。

タップから注ぎたてのビールをいただきます。きれいな琥珀色でいい香り!

地元の名水「ごろごろ水」で仕込んでいるビールは、口あたりがやわらかで、とてもフルーティー。「ごろごろ水」がおいしいから、ビールもすっきりしていておいしい!

旅先で居合わせた人とお話するのも、楽しい旅の思い出に。

ビールは2種類あり、私はペールエールの「山わらうエール」を。

日が暮れると提灯に明かりが灯り、さらに風情が増します。

洞川温泉醸造所の詳細情報

住所
吉野郡天川村洞川226
WEB
https://yama-beer.com/
ココにも立ち寄り!

深呼吸したくなる隠れ名所
河鹿の滝

大峯山脈の山上ケ岳を源流とする山上川にある滝。透き通った水とエメラルドグリーンの滝つぼが美しい。滝を間近に見ることができるので、マイナスイオンをたっぷりあびてリフレッシュできます。

河鹿の滝(かじかのたき)の
詳細情報

住所
吉野郡天川村洞川
WEB
https://www.vill.tenkawa.nara.jp/tourism/spot/5152/