山里の“我が家”でいただく、かまど炊きご飯と心づくしの懐石

グルメ

山里の“我が家”でいただく、
かまど炊きご飯と心づくしの懐石

田舎に帰ってきたようにくつろげる空間で、上品な和食を味わう。そんな贅沢を楽しみに、標高約300mにある山村に建つ「田舎茶屋 千恵」を訪ねました。

    田舎茶屋 千恵 いなかぢゃや ちえ

    風情たっぷりの古民家

    小鳥のさえずりを聞きながら山道を登っていくと、懐かしい風情が漂う古民家が見えてきます。
    景色になじむ築160年の古民家は、滋賀県から移築したもの。4つある部屋の3つにはそれぞれ大和三山の名が付けられ、「耳成山の間」からは、耳成山はもちろん、大和平野が一望できます。

    掘りごたつ式の「囲炉裏の間」は、柔らかい灯りに照らされた板の間で囲炉裏を囲むと、それだけで落ち着いた気分になるお部屋。

    「囲炉裏の間」。掘りごたつになっているので足がラク。冬は囲炉裏に火が入ります

    こちらでいただけるのは、懐石風コース料理の「おまかせ膳」です。旬の野菜を練り込んだ松風など10品前後からなる前菜は、彩りよく上品に盛りつけられ、繊細な味わい。吉野本葛のお造りは、出来立ての風味を楽しめるよう、すぐに食べるのがおすすめです。

    昼の「おまかせ膳」4,860円。先付、前菜、お造り、焼物、揚げ物、吸物、飯物、甘味からなります

    また、山里ならではの料理が朝摘み野草の天ぷら。一つ一つ野草を見せながら効能を説明してくれ、その後に揚げたてを持ってきてくれます。

    滋味あふれる料理を堪能したら、いよいよ、かまど炊きご飯の登場。ここでは薪をくべたかまどに羽釜を据え、火吹き竹で火加減を調節する昔ながらの方法でご飯を炊いています。

    羽釜はアルミ製が二つと鉄製が一つ。鉄釜は火加減が難しいかわりに、香りもおこげも絶品なのだそう

    ヒノキのお櫃で出されるご飯は、雪のように白くてつやつや。ふっくらとした歯ごたえとほのかな甘さに、お米のおいしさを改めて実感します。

    「おかえりなさい」と出迎えてくれる女将さんは、帰り際には「いってらっしゃい」と見送ってくれます。アットホームな雰囲気と心づくしの料理に元気をもらえる、とっておきの一軒です。

    田舎茶屋 千恵 (いなかぢゃや ちえ)

    住所
    桜井市高家350
    電話
    0744-43-0247
    営業時間
    11:45~15:00、18:00~21:00 ※2名以上、前々日正午までの完全予約制
    定休日
    不定休
    web
    http://i-chie.jp/

    ※価格は全て税込みです
    ※最新情報は各所へお問い合わせください

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